ヨメナキク科シオン属 果実・冠毛
(2019年10月撮影)
草むらの中に群生していた青っぽい野菊
候補としてはヨメナ、ノコンギク、オオユウガギクの3種
まずは冠毛を見ます、肉眼では殆どわからないので長冠毛のオオユウガギクはボツ
写真で拡大してやっと分かる程度、ヨメナは0.5mm、オオユウガギクは0.5〜1.5mm程度で長さが不揃い、さすがに写真では長さの違いはわかりにくいが長さが揃っているのでヨメナでしょうか
総苞がヨメナもオオユウガギクも鐘形でそれ程違いはない
種類を特定した後で頭花を撮る、現地では概ね逆だけど(汗)
開いたばかりの花、まだ筒状花は開いておらず舌状花の雌しべも柱頭が十分開いていない、筒状花の間に粒々のように見えているのは腺毛でしょうか
筒状花は周辺部から咲いてきます、葯筒の下に糸状に見えているのは花糸でしょうか、花柱は見えてないかな
葯筒から出た柱頭は開かずまるで何かを摘んでいる指先のよう
筒状花は先端が5裂、これ単独でも十分花として通用しそう
花の終わりの頃は葯筒も落ちるのでしょうか、なんかこれに似た花があったな
(2018年10月撮影)
藪の中で咲いていたヨメナ、この時期あちこちで咲いています、夏頃から咲いていますがこの時期が一番きれいですね
舌状花は淡紫色が普通ですが白いのもあります、大きさは3cm前後、野菊としては比較的大きいでしょうか
葯筒から出てきた柱頭、音叉のような形をしていますがあまりクルリンしません
総苞は浅い鐘形、縁が赤紫になることもある
冠毛はごく短く0.5mm程度、図れるレベルではなく殆どないなと思う程度、オオユウガギクの冠毛は1mm程で長さが不揃い
冠毛の長さが揃っているかな、細かな点々のように見えているのは腺毛のようです、これは痩果全面に生えていますがオオユウガギクは稜にだけはえるそうです
葉は卵状長楕円形、これは参考程度
(2017年10月撮影)
稲刈り後の田圃脇に咲いていたヨメナ、秋の風景ですね、ヨメナと書きましたがオオユウガギクとの区別は難しいようです
頭花はオオユウガギクの方が少し大きいようですがその差は微妙、舌状花がオオユウガギクの方がやや狭く隙間があるようでこれはその特徴から一応ヨメナとしました
総苞は浅い鐘形
筒状花からはまだ雌しべはあまり出てないけど舌状花の柱頭は2裂している
どちらも冠毛は短く花の時期には外から見られないようです、結局分解して見ないと駄目か
果実・冠毛(2020年11月撮影)
すっかり花の終わった野菊、背後のは萎れた頭花がまだ残っていますが手前のはすっかりなくなり果実が露出しています
ここはオオユウガギクを撮った場所、それ以外咲いているとは思わずこれもオオユウガギクだと思っていたのですが冠毛が極端に短い、ヨメナのようです
これもやはり冠毛が短い、今までヨメナは麓の多少湿っぽい場所で見ていましたが台地の上では見たことがなかった、こんな場所にも生えているなら来年から区別がますますややこしくなりそう
横から見ても冠毛は短く0.5mm程
頭花は外側から咲いていくので果実も外側が早く熟すのでしょうか、外側は黒く内側はまだ緑色です
果実の大きさは3mm程、表面に毛が生えている、中央のは両性花のか、それとも未熟な果実でしょうか
反対側には稜があるように見えます
冠毛(2018年10月撮影)
冠毛は短く0.5mm程度、肉眼では殆どわからなかった
拡大してやっと冠毛の存在が分かる

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