ヤサカブシキンポウゲ科トリカブト属
(2017年11月撮影)
後日別の場所、ここも今年は少なかった、そろそろ終わりの頃です
雄しべはすっかり周囲に倒れ花柱が何本か出てきています
雄しべが殆ど脱落、緑色の子房と白い花柱
萼片もすっかり落ちた未熟な果実、いつ頃熟すんでしょうね、種子を見てみたいな
(2017年10月撮影)
綺麗に咲いていたヤサカブシ、所謂トリカブトの一種、トリカブトはトリカブト属の総称でトリカブトという種はなさそうです
茎上部に散房状に花を付ける、花が重いせいかたいてい茎が倒れ気味になっていますね
青紫色の花は不思議な魅力を放っている、これは萼片で下側2枚のが下萼片、左右に側萼片、袋状になっているのが頂萼片、変われば変わるものです
大きく開いた花、中に球状に見えているのが多数の雄しべ
花粉を出しているのもあるがまだ未熟な葯も多い、一度には熟さないようです
少しバラけ始めてきました、未熟な葯は少なくなっている
すっかり広がり中央に花柱が出ている
花の奥に見えている突起のようなもの、これが花弁です、萼片もそうだけどこちらも変わり過ぎ
花の内部には長毛が生える
果柄には下向きに屈毛が生える
葉は3中裂、これは全裂に近いかな
(2014年10月撮影)
トリカブトの一種ヤサカブシ、去年見つけた場所は今年花を咲かせてなかったけどここは別の場所。地主さんの話に寄ると環境省の方がわざわざ見に来たとか。しかしヤサカブシで検索すると”ひょっとしてヤサカバス”とgoogleがお節介をしてくれます、それ程一般的な名前ではないんだろうな
今年は随分花つきがいいようで重たいのか茎が垂れ下がっています
トリカブトといえば猛毒を連想しますがそれを除いてもいい色の花ですね
キンポウゲ科なのでこれは全て萼片、頂部が丸みを帯びているのがヤサカブシの特徴
中は多数の雄しべ、よく見ると花粉を出している小さな葯の雄しべと出していない大きな葯の雄しべがあるようです
こちらは花粉を出している雄しべが少ない。花の内側に長毛が生えている
こちらは大きな葯の雄しべが殆ど見られない。花柄には下向きの毛が生えている
3中裂する葉、基部まで裂けないのが特徴
(2013年10月撮影)
まさか秋吉台で見つけることが出来るとは思ってもなかったトリカブト、日本で自生するトリカブト属は30種ほどあるそうですが秋吉台のはヤサカブシだそうです。県外でタンナトリカブトを見たことはありますが勿論これは初めて。まだ蕾が多くて茎の先端に咲いているだけだった
神秘的な青紫色の花、キンポウゲ科なのでこれは花弁でなく萼片。それでなくても複雑な構造の花なのに四つ重なっているからますますわかりにくくなっていますね。蕾も既に兜の姿をしています
反対側から見ると花の構造が多少わかるかな、タンナトリカブトと比べると頂萼片が丸っぽい
下から見ると雄しべばかり目立ちます
多数の雄しべ、この中から雌しべが出てくるはずだがまだ見えてないような。萼片内側にも長い毛が生えている
花の奥にあるのが花弁、アリが寄って来ているところを見ると蜜でも出ているんでしょうか
3中裂する葉、タンナトリカブトは基部まで深裂します。花柄の毛の生え方も識別点だそうだが撮ってないな。県内には他にもトクサブシというのがあるそうです

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