ヤマノイモヤマノイモ科ヤマノイモ属 果実・種子
ムカゴ
黄葉
(2021年8月撮影)
花らしくない花を咲かせるヤマノイモ、でもこの時期結構目立ちます
雌雄異株で他の仲間と同様雌株は花序が下垂します、子房も見えているので雌株だと分かります
花は殆ど開かない、内花被片と外花被片に別れています
内部に見えているのが柱頭のようで3裂しています、果実が3室なのと対応、中が撮れたのは初めてのような気がします
柱頭はそれぞれが2裂しているような、痕跡の雄しべもありそうです
雄花序は上に伸びる
こちらは子房がないので花軸に直接ついているように見えます
仲間のオニドコロと一緒に群生していました
どちらも雄花だけど花の様子がまるで違います、ヤマノイモ科の代表ですがむしろ花としてはヤマノイモの方が例外のような
葉は三角状披針形、オニドコロの葉は結構変異がありますがこちらはどれも同じような細長い葉です
葉は対生、オニドコロは互生、葉腋から花茎を伸ばしている、上下に伸びているのが茎ですが捻れがあります、茎の強度を高めているんでしょうか
(2010年8月撮影)
花は地味だから集団の立ち姿で勝負。数が多いから結構目立つ、雌雄異株でこれは雄株、花序が立つ
こんなに小さくても花粉を出しているんだろうな
雄花序は直立するけど雌花序は垂れ下がる
秋になるとあんなに実が目立つのに花の時期は雌花はあまりお目にかかれないな
雄花はまず開いていないけどこちらは微妙に開いています
子房が膨らみヤマノイモの翼果らしくなってきています
ムカゴ(2010年7月撮影)
花はまだだというのにもうムカゴが出来ていた
この向こうは家庭菜園の畑、そのせいかな
まだ小さくて4,5mmくらい。もう少し大きくなってからと思ったけど草刈りされていたのでちょっと失敬してご飯に入れて頂きま〜す。初物の香りがしてた
果実・種子(2020年11月撮影)
オニドコロの種子を撮ったのでヤマノイモの種子も撮ってみました。黄葉している葉があるしムカゴもあるのでこれはヤマノイモです
果実は下向き、先端に柱頭の跡が残っているのでわかります、オニドコロやカエデドコロは上向き
3室からなる果実のそれぞれに柱頭がついています、花の時も3裂しているんでしょうね
果実上部が開いて翼を持った種子が飛び出てきます
少し開いてみました、1室に2個づつ計6個の種子が入っています、開くとすぐ飛び出てくるので6個揃っているのを撮るのが難しい
翼果の内側は艶々、種子の翼は翼果全面に広がっています
種子自体の大きさは4,5mm程、種子の全周に欲があるのが特徴、ヤマノイモは片側につく
大きいけれど極薄の種子、微細な縦溝があります、翼はシワシワ、構造的にこの方が丈夫なんでしょうね
黄葉(2020年11月撮影)
綺麗に黄葉していたヤマノイモ
前のは高い場所なので手近な場所でも撮影、あちこちで見かけるので日が当たる場所で撮影したい
黄葉と言えばイチョウですがこれはそれに勝るとも劣らない綺麗さです
連凧状態、イチョウとはまた違った趣があります
あまりムラがないからドアップにも耐える
黄葉(2007年11月撮影)
連凧ならぬ連黄葉、青空に黄色が映えてます
カメラの関係で日陰だと色がいまいち

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