ヤマニガナキク科アキノノゲシ属 果実・種子
(2014年8月撮影)
8月上旬にこの場所で見つけていたヤマニガナ、その時は花は一つだけだったのでもっと咲いてからと思って来てみたらもう大分綿毛になっていました。でも蕾も多く花は長くゆっくり咲かせるみたいです
アキノノゲシに似ていますがそれより黄色が濃く花のつき方も違うので間違えることはないでしょう
クルンとカールした雌しべが可愛い、この手のはこればっかりや
集葯雄蕊から雌しべが花粉を押し出している様子が分かります
総苞はホッソリ系で基部が膨らむ
上部の葉は線形ですが下部の葉は十字槍のようになっています。秋吉台のはこういうのが多いですがネットで見ると変異が大きいみたいですね
(2013年8月撮影)
この時期ハナニガナ似の花はヤマニガナだろうと直感、以前別の場所で探して見つからずまた探しに行かなければと思っていたから思いがけない出会いで嬉しかった。秋吉台で初めて、通算でも2度目
草丈は高くこれで1m7,80cmくらいあったでしょうか
花自体はハナニガナと変わらず。アキノノゲシ属だからアキノノゲシと書くべきだろうけどそれとは色合いが違うから間違うことはないだろう
葉は線形で細長い。ただ変異は随分大きそうだ
果実(2023年8月撮影)
花を撮ったのと同じ時期同じ株のヤマニガナ、果実もなっていたので撮っておきました
長さ4mm程の痩果、キク科の痩果は縦溝があるのが普通ですがここまでハッキリしているのも少ないかも、もう溝というより襞ですね、微細な突起が見えています、上向きの毛だそうですがさすがにそこまでは無理
綿毛が茎に引っかかっていたので撮ってみました、指で摘むと一部しか撮れないがこういう時は全体像が撮れる
冠毛は萼由来、胎座由来の種髪と比べてやはり固そうです
果実(2018年8月撮影)
8月3日花を撮った時に既に果実も出来ていたヤマニガナ、これは冠毛があまり開いていません
開いたのもありました、白いのは受粉しなかった粃、随分多い
痩果はハッキリした稜があり長さ4mm、幅2mm程、長さも長いですがこの仲間でこんな太い痩果を見たのは初めてでした、短く太い嘴もある
冠毛は真っ直ぐ、逆向きの毛が生えているそうですがさすがに無理
果実(2014年8月撮影)
綿毛の様子
痩果も出来ています。実の割に綿毛が小さくそれ程遠くまでは飛びそうにないな。側面に3本の肋がある。よく似たチョウセンヤマニガナとは肋や舌状花の数で区別するそうだ。白い実は不稔でしょうか

inserted by FC2 system