ヤマコウバシクスノキ科クロモジ属 果実・種子
紅葉
(2019年4月撮影)
おやこんなとこにもあったヤマコウバシ、今まで見ていたのは2ヶ所、どちらも教えてもらったり名札があったり、自力で見つけたのは初めて、とは言えここは何時も通っていたのにな
初めはクロモジ雌花かと思いましたが葉の感じが違っていたので調べてみたらヤマコウバシでした
葉の展開と同時に葉腋から花を咲かせる、花被片がクロモジより小さいようだ
雌雄異株ですが日本には雌株しかありません、でも果実がなるそうだ
子房から伸びた花柱、柱頭は2裂しているようだ、子房の周りに見えているのは仮雄しべで9個あるそうです
花被片は6枚、花の後脱落するそうです
花柄に柔らかそうな長毛が生えている
葉の表はほぼ無毛だが裏は絹毛が密生し白っぽくなっている
(2016年4月撮影)
前から探していたヤマコウバシ、昨年この看板を見つけていたのでやって来ました
雰囲気はクロモジにそっくりです
雌雄異株で雌株でした、花弁は花の頃には脱落するようです。若葉に随分毛が多いようでこれもクロモジとの区別になるかな。更に秋になって葉が枯れるけど冬でも残っているそうです
もう1ヶ所心当たりの場所に来てみました、ここも雌株でした。なんで〜と思ったけど帰ってから調べてみたら雌株しか無いとか。これで雄株を探す必要は無くなったなとホッ(笑)
一つの冬芽の中に花と葉が混在する混芽だそうでクロモジ属の中ではこれだけだとか
花弁が無い以外はクロモジの雌花とそっくり、雌花だけど周囲に腺体を持った仮雄しべがあります
子房や花柱が突き出る。柱頭も2裂しているようですが2裂と言うより棒状、右側のは棒状になる前で2裂している様子が分かります
果実・種子(2021年11月撮影)
最初の株で果実がなっていました、ただ花の数の割には少ない、既に食べられたか落ちたか
長い果柄を持ったマスカラのような果実、大きさ5,6mm
割ってみるとジューシーな果肉でした
種子は1個だけでした、表面に緩い凹凸があります、ほぼ休憩だが淡緑色の部分がやや尖っている
果実・種子(2019年11月撮影)
雌株しかないが結実します、でも花の数に比べてずいぶん少ないような、。既に来シーズンの冬芽が出来ている
長い果柄の先に球形の黒い果実、果柄上部が膨れている、マスカラに似てるな。
果実は果肉が少なくほぼ種子で占められています、地面に落ちていたのを使ったので水分が抜けていたが液果です
種子の大きさは5mm程でほぼ球形ですが隆起線があります
一部が淡緑色になって僅かに突き出ています、ここから芽や根が出てくるんでしょうか
紅葉(2021年11月撮影)
紅葉していたヤマコウバシ、左に見えているのはヒメウツギ、葉だけの頃は両者は区別がつけにくいけど個の時期は違いが明らか
やや黒みがかった紅葉、こういう渋いのもいい
赤黄緑と交通信号になっているのもありました
既に来年の用意がされています、花と葉が入っている混芽だそうでクロモジ属の中では本種が唯一だそうです
すぐそばにあったこれもヤマコウバシのようですが全く紅葉していません、果実も全く無かった
更に近くにもありました、紅葉していたから気がついたけど今まで全然気がついてない
下から見上げて見ました、ほぼ同じような色合い、紅葉は冬でも残っているそうです
紅葉(2019年11月撮影)
花を見たのと同じ株、紅葉しているので分かりやすくなっていました。後方に紅葉したハゼノキが見えていますがやはり紅さは劣る
葉は冬の間でも残るそうですが次の開花時までには落葉します

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