ヤマハッカシソ科ヤマハッカ属 白花

果実
草紅葉
虫こぶ
(2019年10月撮影)
時には7月頃から咲き初めるヤマハッカ、でもやはり綺麗なのは10月になってから、今大地の上から下まで至る所で群生しています。もっと群生している様子を撮ればよかった
花は花序の片側に偏ってつける
唇形の花、上唇は浅く4裂、紫色の筋の斑紋が入る、下唇は縁が内側に巻いて舟状になっている
右側の花は雄しべが4本、長短があるような、奥に見えているのは蟻の腹、左側の花には上向きに曲がった雌しべが出ている、2裂しているのが分かる
下唇が開く直前の花、上側の蕾と比べると開くと下唇が随分伸びてくるようだ、花冠外側に毛が生えている
葉は対生し広卵形、葉柄に翼があるのだがこれは分かりづらい
葉の裏に腺点があるが小さいせいかわかりにくい、脈上に毛が生えている
(2017年10月撮影)
今いたる所で綺麗に咲いているヤマハッカ、何時も咲き始めばかり撮っているので撮り直してみました、これは林道で撮影、もっと群生していればよかったんだけどね
ヤマハッカは上唇の筋状の斑紋が特徴だけどこれは随分薄い
葉は対生で広卵形、上下の葉と90°ずつずれる
こちらは台地上、遊歩道沿いで多く見られます
上唇の筋状の斑紋がハッキリ、やはりこうでないとね
上唇は4裂、中の2枚に斑紋、外側にはないようです
下唇は内側に巻いているので蕊が見えないことが多いですがこれはよく見えている、雄しべ4本と雌しべ1本がある
こちらは雌しべが突き出ている、柱頭がシソ科らしく2裂しているようです
蕾の頃は毛に包まれている、花が開いた後も外側に残っている
白花(2020年10月撮影)
初めて見かけたヤマハッカの白花、今まで色の薄いのは見かけたことがありますが完全に白なのは初めてみました
白花でも色が僅かに残る花もありますがこれは完全に真っ白です
ヒキオコシでも色が薄いのがありますがこの下唇の出方はやはりヤマハッカです
上唇の斑紋は色が濃いので薄くなっても残りやすいですがこれは全くありません
これはこれで綺麗ですがやはりヤマハッカの特徴である斑紋が見えないとね
下唇の中に4本の雄しべ、2裂した柱頭も上向きに出ている、こういう時に限ってよく撮れている
他の花序も当然ながら真っ白、来年ここでまた生えるかどうか、場所はしっかり覚えた
(2018年10月撮影)
10月下旬、花は殆ど終わり萼だけが残っていたヤマハッカ
撮る花もあまり無く赤い萼が綺麗なので撮ってみました、枯れススキが邪魔
青空バックにも耐える赤(笑)
逆光で透かしてみると更に綺麗
もっとドアップで撮ればよかった
果実(2018年12月撮影)
すっかり茶色い萼ばかりになっていたヤマハッカ、画面下奥の方にまだ咲いている花がありました
筋の入った萼もなかなか美しい、シソ科なので奥に見えているのは種子ではなく果実
光の加減で筋が立体的に見えている
もう空っぽのが多かったですが果実が入っているのもありました、普通4分果ですがこれは3分果に見える
軽く降っただけで果実がパラパラと落ちてくる
大きさは割と不揃い、4分果の一つが成長しきれなくて3分果に見えたのもあるんでしょうね
大きさは2mm程、歌舞伎の隈取りのような縞模様が入っている、やはり何も模様がないのよりもこういう方が面白い
ラグビーボールのような形、強拡大するとどうしても後方にピントがあってしまう
紅葉(2023年10月撮影)
草紅葉の常連とでも言うべきヤマハッカ
草紅葉は黒っぽい赤のことも多いですがこれは鮮やかな紅色です
透過光で撮りたかったけど葉が小さいので難しく、萼も綺麗な赤になるんですがこの日はいいのに出会えず
虫こぶ(2019年10月撮影)
ヤマハッカの花を撮っていたら変なものに気が付きました、明らかに虫こぶです
萼片が肥大して中を包み込んでいるようです
検索してみたら確認例はごく少ないようでまだ正式名称はついてなさそう、虫こぶの命名法則から一応ヤマハッカミフクレフシ(仮称)としておきます
カットしてみると中に成虫が入っていました、アブラムシのようでこちらにはヤマハッカコブアブラムシと名がついています

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