ヤブサンザシスグリ科スグリ属 果実・種子
雄株(2017年4月撮影)
林縁に生えているヤブサンザシ、雌雄異株でこれは雄株、3月31日開花していましたがあまり変化はなく花期は結構長そうです
前年枝の葉腋に数個の花を促成する、これは短枝のようにも見えます
1花序あたりの花の数は雄花の方が多い
雄花ですが雌しべも残っています。周りに突き出ているのは萼片でその間に小さく直立しているのが花弁
花柄の中ほど(色が変わっている辺り)に関節がある、雄花は花柄の基部寄りにあるそうだがこれを見ると位置はバラバラですね
雌株
前回は雌花は全く咲いてなかったのでもう一度来てみました、無事咲いていたけど一見して花の数が少ないのがわかります
雌花だけど雄しべがあります、知らないとこういうのはホント厄介
雄しべの葯は小さく花粉は出てないようです、萼片は反り返って棒状になっている
花の下部には子房の膨らみがある
掌状の葉で3−5浅裂する
果実・種子(2015年11月撮影)
赤い実を沢山つけたヤブサンザシ、少し遅いかと思ったけどこれもまだ沢山残っていた
赤い実の側には来年用の冬芽も出ています。今年の結果と来年の準備が混在
真ん丸だけど萼片の跡が太く突き出ている。葉腋から出ている状態もよく分かる、果柄まで赤くなっている
萼片の中には柱頭まで残っている
実を割ってみました、果肉は少なく種が大半を占めています
種は5個入っていました
よく見ると大きくなれなかった未熟な種もあるようで早い者勝ちかな。同じ実の中でも早くから激烈な競争があるようです
柔らかな果肉に包まれた種、果肉を取り除かないと細かなとこが見えない

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