ヤブムラサキシソ科ムラサキシキブ属 果実・種子
(2020年6月撮影)
林縁などで割と見かけるヤブムラサキ、この仲間3種の中では最初に咲き始めますが同時期に咲いているのもしばしば
花自体はそっくりですが毛の有無で区別は容易
雄しべより長く雌しべが突き出る、柱頭は扁平だけど微妙に凹んでいるような。葯は上部が開いている
萼片に軟毛や星状毛が密生、もう綿埃にしか見えない
葉は対生し広卵形〜楕円形、先端は尾状に長く尖る
葉の表には微毛が散生、脈上に生えているのがなんとか分かる、腺点があるそうですが白い点がそれでしょうか
葉柄や茎にも星状毛が密生
脈上の星状毛拡大、枝分かれした毛がわかります
葉柄や茎にも星状毛が密生
もう1枚、もう毛だらけ
(2018年6月撮影)
林道沿いなどで普通に見られるヤブムラサキ
ムラサキシキブやコムラサキと比べて一足早く咲き始めます
花は他の2種と似ていますが萼片などに星状毛が多く区別は容易
花冠から4本の雄しべが突き出る、雌しべは更に長く突き出る
ムラサキシキブもそうですが雌しべは雄しべを嫌がるように離れて突き出ます、まるで家庭内別居(笑)、少しでも自家受粉を避ける工夫でしょうか。花糸は赤紫、花柱下部も赤紫色
(2017年6月撮影)
ムラサキシキブよりひと足早く咲くヤブムラサキ、林道沿いに割と普通に見られます
花が葉の上に出てこないので花が咲いても地味な面がある
葉腋から集散花序を出し数個の花をつける
花冠は4裂し反り返り雄しべや雌しべが突き出る
雄しべは初めはまとまっていますがだんだんバラけてきます
花糸は淡紫色ですが花柱は先端当たりだけ色がつく、柱頭が扁平
萼片や花柄、茎などとにかく毛深い
萼片の星状毛拡大、先端が2本になっているのが何とかわかります
葉の裏にも星状毛が密生
果実・種子(2021年12月撮影)
背の低い木になっていた赤紫の実、ヤブムラサキです
枝が真っすぐ規則正しく伸びています
大きさ3,4mm、毛が多いのでヤブムラサキとわかりますが果実も一回り大きいような気がします
一見果肉が詰まっているように見えますが
それ程果肉が詰まっているわけでもなく水分が多そう
種子、正確には核果が3個入っていました、一つは粃ですがこちらの方が形はよく分かる
楕円体を半分にしたような形、片側は球面で片側は平面になっています
果実・種子(2015年11月撮影)
ここではヤブムラサキは普通に見られます
お馴染みの紫色の実、この頃になるとヤブムラサキの特徴である萼片や茎の星状毛があまり目立ちません。ムラサキシキブの実と比べると少し大きいような気がする
水分が抜けて赤くなっているのがありました、まるで梅干し
割ってみると白い果肉に包まれた黄色い種が見えています
種は4個入っていました
果肉が粘っこくてバラバラにならず

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