ワルナスビナス科ナス属 異型花
果実・種子
(2018年7月撮影)
道路脇舗装の隙間に生えていたワルナスビ、今までは一ヶ所でしか確認していなかったからここは初めての場所
側の斜面に大群生していた
茎の先端に集散状に花をつける、蕾の頃はぶら下がるように下向きになっている
膜を広げたようん真っ白な花、淡紫色の花もあります。花弁にはフリルのような皺もあって綺麗なんですけどね
バナナのような長い葯、花糸は短い。雄しべより雌しべが長く突き出ている、先端が上向きに曲がることも多い
雌しべが見当たらないのもありました
雄しべに隠れて小さな雌しべが隠れいているけどこれから伸びてくるのかな、これは花が終わりの頃でそのようには見えない
茎に鋭いトゲがあるから厄介、星状毛が生えているそうだが見えているかな
葉は互生し長楕円形、波状の大きな鋸歯がある
表面に長毛の伏毛
裏の主脈上にも棘がある、凶器を隠すなんてやはり悪い奴だ(笑)
異型花(2019年6月撮影)
普通は5深裂の花だけどこれは4裂です
しかも花弁がホッソリしていてまるで別物に見えます。隣の開きかけのもひょっとしたら4裂かもしれない
当然雄しべも4本、ワルナスビでは初めてですが他の花でも標準より一つ多かったり少なかったりするのは時折見かけます
でもこれは更に驚いた、1枚2枚多いレベルではなく八重かと思った程
でも八重化すると蕊がなくなったりするけどこれはしっかり残っている、花弁は数えにくいけど9か10ありそう
雌しべは2本
雄しべも10本あります
萼片は9裂だけどもう一つは花柄で隠れているようで10裂だろうな
多分2つの花が何らかの原因で合体したものと思われます。同様に合体と思わせる花をサイヨウシャジンやギンリョウソウで見ています。稀でしょうけど色んな花であるかもです
果実(2012年10月撮影)
毎年この場所で花を見てきましたが実を見るのは初めて。どうやら一度刈り取られた後生えてきたのが花を咲かせて実を生らしたようです
残念ながらまだ黄色く熟してなく緑色だけど次来たときあるかどうか分からないのでパチリ
横から見ても上から見てもまん丸
これはまるで龍が玉を掴んでいるよう

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