ツユクサツユクサ科ツユクサ属 雄性花
白花
異色花
自家受粉
果実・種子
(2023年7月撮影)
擁壁の上に咲いていたツユクサ、どこにでも見かけますがこれは見かけると毎年撮ってます
ツユクサブルーとでも言うべき魅力的な色
色だけでなく蕊が複雑なのも撮る理由、6本の雄しべの内長く伸びる2本が本来の雄しべ、3本は短く花粉を出さない仮雄しべ、葯の形も違いX字型、花糸も細い、その中間のがまさしく形も機能も中間的
12時頃の撮影、花はまだ閉じていませんが雌しべがクルリンし始め自家受粉の準備
先端が1回転半くらいしています、クルリンし過ぎ
これは中間の雄しべ辺りまで巻き込んでいます、これにも少しは花粉があるから念の為花粉を付けておこ、でしょうか
これは一見雌しべが見当たらないように見えますが
よく見ると画面中央左上に巻き込んだ雌しべが見えています、両性花と雄花があるそうでこれは雄花、でも果実をつけることもあるとか
これも仮雄しべの下に雌しべが見えています、ただ伸ばしても雄しべには届きそうにもない、雄花と言うより自家受粉を避ける花なんでしょうか、前の雄花もそうですがどちらも中間タイプの雄しべも長くやはり自家受粉を避けているのかな
節から根が出ていました、初めて見たような、こんな場所だから気がついたかな、ここでは地面まで届きそうにないですけどね
細かなひげ根がでているのもありました
(2018年6月撮影)
咲き始めたツユクサ、これが咲き始めるといよいよ本格的に夏です
身近にありすぎるのであまり感じませんが考えてみれば花弁が3枚という特異な花、2枚は大きく目立ちますが1枚は小さい、花糸の間に白く見えているのがそれでしょうか
大きな苞の中から花を咲かせる。主軸(矢印)は普通花を咲かせないが、側枝は3つくらいの花をつけるそうです、ただ皆は咲かないのかな
雄しべは6本、花粉を出している長い花糸を持つ本来の雄しべが2本、花粉を出さない飾りだけの葯を持つ短い花糸の仮雄しべが3本、その中間に葯も中間的な雄しべが1本あります
一つの苞から2つの花を咲かせるのも割とあります
主軸の花が開いている様子がよくわかります
萼片も3枚、膜質で花の下に2枚、背後に1枚見えています。そうすると3枚目の花弁が見当たりませんが奥の萼片と重なっているかな。仮雄しべの花糸だけやや紫色を帯びている
(2017年6月撮影)
田圃脇に咲いていたツユクサ、これが咲き始めると本格的な夏です
何処にでもある見慣れた花だけど花の構造は複雑
長く伸びた2本の雄しべ、花粉がタップリ出ている、その間に雌しべ、雌しべがないか短い雄花もあるそうです
こちらは装飾担当の仮雄しべ、花粉は出ていません、花糸が短く細く少し青みがかかっている、本来の雄しべとの間に中間的な形態のもあります
蕊の背後にあるのが半透明の萼片、その間先端がやや尖っているのが3枚目の花弁
花弁の背後にももう1枚の萼片がある
雄性花(2020年7月撮影)
ブロ友さんのブログでツユクサに雄花があるというので探してみました、アッサリ見つかりました
普通長い雄しべの間に雌しべがあるのですが見当たりません
でも仮雄しべと中間タイプの雄しべの間に蕊がありました、柱頭の膨らみが見えているから雌しべのようです、花柱の短い雄性花です、その下にある突起のようなものは3枚目の花弁のようです
反対側から、透明感のある花柱、花粉がついていますが中間タイプの雄しべからのようです
これが雌しべの長い両性花、雄性花があるなんて知らなかったから両性花とも思わなかったけど
これは別の場所
長い雄しべの間に雌しべが見当たりません
これも仮雄しべの間に短い雌しべがありました
更に別の場所、やはり長い雄しべの間に雌しべが見当たりません
肉眼では短い雌しべに気が付かなかったけど写真を見ると確かにあります
反対側から、花柱がかなりカールしている
更に仮雄しべの葯がない花もありました、それでも短い雌しべがある
仮雄しべの葯が落ちたんでしょうか、奥の仮雄しべと中間タイプの仮雄しべでは花糸の色や太さに違うのがわかります
反対側から、中間タイプの花糸は内側に曲がっているんですがこれはまっすぐのママ、葯が落ちたのではなく初めからこのようだったのかもしれない
白花(2018年8月撮影)
田んぼ脇に白い花が咲いていた、本来の白い花は別ですが白花はつい目が反応します
ツユクサの白花でした。白花は時々田んぼや畑の側で見かけますが農薬の影響を受けるのでしょうか、純粋なシロバナツユクサは珍しそうなので一応ツユクサ(白花)としてアップ。シロバナツユクサは遺伝的の固定されているそうで来年ここで出てくるかどうか観察しなくては
真っ白ガラス細工のような花弁
背後から見ると3枚の萼片の様子が良くわかります
蕊の下側に見えているのが3枚目の花弁、農薬の影響を受けると微かに色が残ったりしますがこれは真っ白でした
こちらは萼片が目立ちませんが苞の中に隠れているんでしょうか。花によって色の濃淡があったりしますがここのはどれも真っ白でした
色が白い以外は特に変わりなし、長く伸びた雌しべ、その両側に2本の雄しべ、基部には短い花粉を出さない装飾だけの雄しべ、その中間に両者を足して2で割ったような中間タイプの雄しべ
異色
ピンク色(2021年9月撮影)
流石にこれは驚いたピンク色のツユクサ、前の淡青色のとは別の場所です
花弁の形が少しおかしいですが紛れもなくピンク色、青系の花を咲かせるキランソウやムラサキサギゴケでもピンク色のモモイロキランソウやモモイロサギゴケがあるので青系統の花だと起こりうるのでしょうか
色以外は変わりなし、長い2本の雄しべ、3本の仮雄しべ、中間に中間タイプの雄しべ
長い雄しべの間に雌しべも見えています
もう一つ咲いています、右の花弁は正常だけど左のはちょっと変形
1本の御しべが嫌にまっすぐ、さて来年も咲いてくれるでしょうか
淡青色(2021年9月撮影)
普通のツユクサに混じって淡青色のツユクサが咲いていました、以前にもこの辺りで見たことがあります、この辺りは重金属に耐性のあるヘビノネゴザが多く生えているので土壌に重金属が含まれているせいなのでしょうか
淡青色の花弁、青い筋模様が綺麗です
色以外は変わりなし
長い2本の雄しべ、短い3本の仮雄しべ、その間に中間タイプ、花粉を出している葯、装飾用の葯、花糸も中間と何から何まで中間、長い雌しべも見えています
一つの苞から2つの花、下のは普通に丸いかべんだが上のは四角い形
下の花は長い雌しべだが上のは短い雌しべが見えている、雌しべがないのもあり3タイプあるんでしょうか
普通のツユクサとのツーショット
もう1枚、どちらも淡青色の方が花弁が小さい
メガネツユクサ(2013年8月撮影)
と言っていいかどうか分からないけど花弁の縁が白くなっています
品種レベルの違いだとか。突然変異か誰かが種をばらまいたか。わざわざ植えるような場所ではないけどね
背後から
苞に毛が生えています。ここに何株かあったけどみなこの程度の毛が生えていました。画像検索しても毛が生えているのがあったり無かったり様々
自家受粉(2010年9月撮影)
ツユクサは夕方になると雄しべを丸めて自家受粉をする。花弁も溶かして再利用するとのこと
雄しべは畳み込まれているが下に伸びているのが雌しべかな、こちらも畳み込まれないと自家受粉できないと思うが
こちらは別の花、左側に見えているのが葯で右側薄黄色に見えているのがダミーの雄しべかな
青い花弁が更に濃縮されて宝石のように綺麗
果実・種子(2016年10月撮影)
すっかり枯れ草になったツユクサ、さすがにもう花は咲いてなかった
苞も茶色くなっていますがまだ緑色が残っているのもあります
苞の中の緑色になっているのが果実、と言ってもちっとも果実らしくみえません
茶色い苞の中のは果実が開いて種子が見えています。普通二つの花が咲きますが片方はもう種子が溢れて空になっています
一つの花に4つの種子、白いのは未受精の種子でしょうか。大きさは4mmくらいだけど形は不揃い
表面は不規則な凸凹、これだけ見ると単に小石にしか見えません。花は整った姿なのに種子との落差が激しい。前のヤブミョウガもそうですがこれはひょっとして鳥に食べられないよう偽装しているんじゃないかと思いました、1年草なら親の周りで芽生えるのが一番いいですからね

inserted by FC2 system