ツタバウンランオオバコ科ツタバウンラン属 |
果実・種子 芽生え 走出枝 |
(2017年11月撮影) | |
6月に撮ったのの同じ場所のツタバウンラン、まだ咲いているというかもう咲いているというか | |
花期は夏だそうだけど家の近所では1年中咲いています、むしろ夏場は花が白っぽく数も少なく冬場の方が綺麗に咲いている | |
薄紫色の花、下唇は3裂上唇2裂、下唇基部が白く盛り上がり頂部が黄色くなる、まるでスイーツ | |
花冠後部が突き出て距になっている | |
蜜が溜まっているように見えます | |
下唇を取ってみました、長短2組の雄しべが見えています、葯がまるで弾けたポップコーンのよう、内側に毛が生えている、APG分類でゴマノハグサ科からオオバコ科に移動しましたが素人的にはシソ科と言われた方が納得 | |
ツタの葉に似ているから蔦葉海蘭、もうちょっと似ている葉を撮ればよかったけど葉を撮る頃はいい加減になっている | |
(2017年6月撮影) | |
秋吉台では初めてのツタバウンラン、溝の中の石垣に生えていた、家の近所でも多く見られますがやはり石垣の隙間に生えていることが多いです | |
地中海原産で観賞用として大正年間に入ってきましたが各地で逸出野生化しています、実は昨年別の場所でも見かけていたのですがそこは植えられたものだそうですがここはどうでしょうか、少なくとも植えるような場所ではないですね | |
上唇は2裂し紫色の筋が入る、下唇は3裂、基部が膨らみその頂部が黄色くなる | |
花の背後には距がある | |
上唇と下唇は密着し隙間がありません、ここを強引にこじ開けることが出来る昆虫だけが内部に入り込めれうようです | |
下唇を取り除いてみました、内部に毛が生えている、雄しべは長短2組あるようです、この時は気が付きませんでしたが上側葯の間に柱頭が見えているようです | |
葉は掌状に5−7浅裂、これが蔦の葉に似ているから蔦葉海蘭 | |
果実・種子(2017年12月撮影) | |
石垣の隙間などでよく見かけるツタバウンラン、花を咲かせる割には果実はあまり見かけませんがこの場所で幾つも生っていました | |
長い果柄を伸ばして先端にぶら下げるように果実をつける | |
大きさは3,4mm、もうすっかりカラカラで萎んでいるかもしれない、萼片が未だ残っている | |
果実は2室に分かれます | |
指で軽く押すとつぶれて種子が出てきます、10数個入っていました、この後風で吹き飛ばされてしまった | |
再挑戦、大きさは1mm程度だけどはっきりした襞があるのが見えます、襞の大きさを考えると胚乳など実質部はかなり小さそう | |
芽生え(2013年12月撮影) | |
ツタバウンランは年中花を咲かせているし常緑なので芽生えを探すのは逆に難しいかなと思ったけど | |
右側の株の左側に出ている葉の形が違います。これが子葉のようです | |
子葉の形が分かれば他も探しやすい。こちらは子葉だけでほんとに芽生えてきたばかりのようです | |
こちらは子葉の間からちいさな本葉が出始めています | |
走出枝(2021年2月撮影) | |
石垣の隙間に生えたツタバウンラン、四方に走出枝を伸ばしています。草むらの中だと走出枝は撮りにくいので撮ってみました、ここはほぼ垂直の石垣、上にも下にも伸びているのであまり重力には関係ないでしょうか | |
こちらは斜め上に伸びている、重力より日の当たり方が影響しているのでしょうか | |
厳密には走出枝と匍匐茎は違うそうですがあまり区別されず使われることも多いようです、ここでも区別していません | |
芽は葉は出ていますが根はまだです、石垣の隙間がないと根は出せないでしょうね |