ツルアリドオシアカネ科ツルアリドオシ属 果実・種子
(2021年5月撮影)
林内一面に咲いていたツルアリドオシ、白く見えているのがみな花です、ここは毎年見ていますがこんなに多く咲いていたのは初めてかな
足の踏み場もない程咲いていました、でもここのは一斉に咲いて一斉に終わるので花期が一週間程度と短い、一週間後また来てみたら殆ど終わっていました
茎が地面を這うように伸びるのでツルと名がついています
花は2つで一組、萼はくっつき子房が合着しています、短花柱花と長花柱花があり手前が短で奥が長
長花柱花、ここではこちらの方がずいぶん少ない
雌しべが花冠より突き出ています、花内部に毛が密生
柱頭は4裂しているようです、花弁の一部が赤味を帯びている
ここは早朝の時間帯だけ一部で日が当たります
日が当たっているせいではないでしょうが立ち上がっているのもありました
雄しべが突き出た短花柱花、カットして雌しべを見てみたい
やはり日が当たっていると鮮明に撮れます
普通4裂ですが3裂のがありました、5裂のもあるようで過去に一度だけ撮っています
雄しべも当然3本です
(2019年6月撮影)
何時もの場所のツルアリドオシ、2週間前に蕾がついているのを確認しましたがやっと咲いてくれました
2つセットの花、基部で萼が合着している、これは雄しべが突き出た短花柱花
花冠に毛が密生
別の株
これは雌しべが突き出た長花柱花
雌しべは突き出ているがまだ開いていない、花筒半ば辺りに黒っぽくなっているのが雄しべがあるのでしょうか。貴重品だから分解できず
正面から、毛が密生している様子。雄しべのアクセントがないからいまいちですね
これは蕾、ここのはどの株も同じように開いていくから花が開いている時に蕾を見るのは初めてのような気がします
柱頭が開いた株、これでもまだまだでもっと開いていきます
花冠は4裂しますが3裂のがありました
雄しべも3
全体像がよく分かる株、茎頂に筒状の花を2個付け葉が対生、地面を這っている様子がわかります
葉は対生し三角状卵形〜広卵形、短い葉柄がある、葉脈が浮き出ている
(2017年6月撮影)
小さな蕾を付けていたツルアリドオシ、茎が地上を這い蔓と名がついているのが分かります。棘があるから蟻通しだけどこちらは棘はありません
10日後花が咲いていました。ここは沢山見られますが蕾の頃から皆同じ大きさ、花も一斉に開きます
2つの花がセット、これは同じ方向に咲いていて仲良し
こちらは随分離れていて兄弟喧嘩か(笑)、でも基部で子房が合着しているので果実は一つ
二つ同時に咲くけどこちらは片方が開いていない
雄しべが見えていてこれは短花柱花
花冠に随分毛が生えている
これは長花柱花、こちらは数が少なかった
柱頭は4裂、なので種子も4個。花冠の縁が淡紫色を帯びている
普通花冠は4裂だがこれは3裂、2枚が合着しているもよう
こちらは5裂、でも相棒は普通に4裂
葉は対生で卵形〜卵円形、短い柄がある
(2016年6月撮影)
今年は多く咲いていたツルアリドオシ、と言っても十組程度ですが。今までは1つ2つ見つければそれで満足してあまり探さなかったけど今年はなかなか見つからなくて却って熱心に探してしまった
古い切り株の中にも咲いていた
2つで1組の花、アリドオシやオオアリドオシは下向きに花を咲かせますがこちらは上向き
普通は真っ白な花ですがこれは縁が僅かにピンク色になっています
花の基部で子房が合着、萼もくっついています
花冠は4裂、ちょうど木漏れ日があたって鮮明に撮れました
雌しべが長い長花柱花と短い短花柱花がありますがここのは写したのを見てみましたが短花柱花ばかりでした
花弁内側に長毛が密生
対生する葉は卵形〜卵円形、短い葉柄がある。葉脈が浮き上がって見えています
果実・種子(2015年11月撮影)
赤い実をつけたツルアリドオシ、多分アップした花と同じ株。この辺りは猪が出没して掘り返すようで心配でしたが無事残っていました
アリドオシとよく似た赤い実ですが花の跡が2つ残っているのが決定的に違います
2つに割ってみました、中は白い果肉。別々の花の子房が合着して1つの実になりますが内部でも特にわかれてはないようだ
種は4つ入っていました
やや潰れた楕円形の種、模様や凹凸はなさそう
周りを探してもう1つありました。ここは花を確認していない
周りには沢山のヤブコウジの実があってよく似ていて遠目では区別が難しい

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