ツレサギソウラン科ツレサギソウ属
(2023年5月撮影)
石灰岩の巨岩の間に生えていたツレサギソウ、この日一番の目標でした、この辺りに生えていたという情報を得て探してみましたが殆ど消えかかった痕跡道程度しかなく我ながらよく見つけたかなと思う
10株程まとまって生えていましたがまだ殆ど蕾で緑色をしています、ヤブレガサやオカトラノオも見えている
下の方の花が僅かに開いている程度でした、これは再訪決定と周りの岩の特徴などをしっかり覚えていたのですがこの後多く見かけた、それでも場所は多い方に越したことはないと再訪するつもりだったですが・・・
垂れ下がったのは唇弁、これが目立つので背後の距を撮るのをつい忘れてしまう
左右に伸びているのが側萼片、楕円形に見えているのが背萼片、その内側にあるのが側花弁、目玉のように見えているのが葯で基部が突き出ているのが付着体でしょうか
距に溜まった蜜、上に液体の隙間がありますが上から少しづつ流れてくるんでしょうか
こちらは別の場所、緑の草むらの中に真っ白な姿が目立ちました
これは背萼片を側花弁の違いがよくわかります、葯の下部両側に盛り上がっているように見えるのが蕊柱か、葯の間に膜のようなのがあります
更に一株、草むらを押し分けたような跡があって誰か撮影している
正しく草むらの中を舞う鷺、マイサギソウという別の種がありますがこちらの方が真っ白で余程鷺に相応しいと思うんですが一度付いた名前は訂正できない
ここは2株、もう痕跡道があるとつい踏み入れてしまいます
石灰岩をバックに、これはそろそろ終わりの頃のようです
これも草むら脇、やはり白くて目立つ
下の方の葉が大きいですがオオバノトンボソウ程極端ではない、どれも先端が齧られているけどまだ小さく葉がまとまっていた頃まとめて先端が齧られたか、時々こんなのを目にします
これは花内部の構造がよくわかります
(2022年5月撮影)
笹薮の中に白いものが見えたので近寄ってみるとツレサギソウでした、この日一番の目的だったのでこれは嬉しかった
周りに幾つか株がありますが花を咲かせているのは一株だけ、それ程葉の大きさも違いはないのに何ででしょう
両腕を上げて歓迎(違)
体操吊り輪の十字懸垂、左右に伸びているのが側萼片で、下に伸びているのが唇弁です
背萼片は帽子のように上に被っています、花柄付け根にあるのは苞でしょうか
長い距、先端に蜜が溜まっています、これは随分多い
まるで試験管に溜まった液体
背萼片の下にあるのが側花弁、その下に2個の花粉塊、その間に見えているのが蕊柱でしょうか
距の入り口は左右に2つ、その左右にやや尖って見えるのが唇弁基部の小突起、ツレサギソウ属でこれがあるのはツレサギソウだけだとか。花粉塊下部の左右の張り出しは距の入り口の小突起だそうです
花粉塊を横から、側花弁が覆っているのがわかります
思っていたより白く花付きも良かった、当然青空バック
近くの笹薮の中にも1つ
更に近くにも5株程
少し離れた場所にも4株
こちらも青空バック、ちょうどいい時期に見られたようです

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