チカラシバイネ科チカラシバ属
(2019年10月撮影)
道端に群生しているチカラシバ、穂が大きいので目立ちます
褐色の葯が目立ちますが雌しべは見当たりません
褐色の毛は芒かと思っていましたが小穂基部から出ていて総苞毛(毛状の総苞)だそうです
穂の下の方に僅かに雌しべが見えていました
小穂は2小花からなり第1苞穎は退化、上側に少し長く見えているのが第2苞穎のようです。雌しべが2本見ているのはそれぞれの小花からのでしょうか
茶色いのが出かかった葯のようです、雌性先熟でしょうか
出始めた穂
こちら雌しべばかりで雄しべは見当たりません、やはり雌性先熟のようです
葉舌は長さ0.5−2.5mm、これも僅かに見えているかな
(2018年10月撮影)
秋の早朝は朝露に悩まされます、歩くとズボンや靴がずぶ濡れになるし花の詳細が撮りにくい、でも風景写真となると風情があります、敢えて朝日を入れて逆光で撮ってみました
前の写真で見えているのはチカラシバ、穂が太いし朝露たっぷりで見栄えがします
これが一番のお気に入り、あまりこの手の写真は撮らないからいいかどうかわからないけど
手前の赤いのはチョウジタデ
水玉のビーズ
(2012年9月撮影)
イネ科の植物は気分次第で撮ったり撮らなかったり(笑)。このチカラシバもこの日最初に出会ったので撮ってみました
本体も大きいが雄しべや雌しべも大きいので撮りやすい。雄しべだけ出している小花と雌しべだけ出している小花があるような
こちらは雌しべばかり
こちらは殆ど雄しべばかり、変わり者は何処にでもいるようで
日に当たった姿もなかなか綺麗。実は風に吹かれて花粉がパッと待ったのでその様子を撮ろうと何度か試みたのですが巧くいかない内に花粉が種切れで出なくなってしまった
(2007年9月撮影)
午後の光に当たってノギが赤っぽく見えていてなかなか絵になるのでパチリ
逆光で撮ってみました。ファンタスティック!
名前の通り全体もごついがノギも葯もごつい
果実(2019年11月撮影)
すっかり果実期になったチカラシバ、花期の頃と比べて色が黒褐色になった程度ですが
まだ緑色が残っていますがさすがに蕊は見えない
ゴワゴワした毛のように見えているのは小穂基部から出た総苞毛、花序軸に長毛が生えている
ピンセットでつまみ出してみました、小さいものを扱うのに便利。第1小花は護穎だけで、結実するのは第2小花だそうで下側に見えているのが第一小花でしょうか
苞穎を取り除いて果実を取り出してみました、先端に花柱の跡が残っている、下部に溝状の窪みがありますがそこから根や芽が出てくるんでしょうか

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