チョウジタデアカバナ科チョウジタデ属 果実・種子
草紅葉
(2018年8月撮影)
オギノツメ(左)と同じ場所に生えていたチョウジタデ、タデと名が付いているがアカバナ科
普通黄色い5弁花、左側の花弁がちょっと変、花床に蜜が出ています、白い毛が密生するウスゲチョウジタデというのがあるそうです
太い花柱に丸く大きな柱頭、いかにもアカバナ科ですね
雄しべと雌しべはほぼ同長、花粉の粒々が見えている
花弁が6枚のもありました、雄しべも6,萼片も6
これも6枚ですが3枚は小さい、萼片は3枚のようでかなり異型、上の蕾は4枚のようです
4枚のもありました、やはり萼片も4枚、花弁の数が異なるのを探すのも楽しい
葉がタデ科に似ているからこの名前、チョウジは花の咲き方が丁字咲きなんでしょうか
まるでシャクトリムシのような果実、熟すると真っ赤になります
(2018年8月撮影)
田んぼの畦道に咲いているチョウジタデ、肉眼だとすぐ分かるのですが写真では他の野草と混じってわかりにくいですね
高さ30−70cm程、稲より高く突き出ることはありません
こちらは田んぼの中、こうなると稲刈りとの競争、チョウジタデも撮る人も(笑)
黄色い5弁花、タデと名がついていますがアカバナ科らしい花、花弁の隙間から萼片が見えている
4弁のもあります。雄しべの基部に丸い水滴、蜜でしょうね
横から見ると雄しべと雌しべがほぼ同じ長さ
花柄はなく花の下に見えているのは子房、熟すと赤くなります
左の花は花弁や雄しべが落ちて萼片基部が赤くなっている。花床に白い毛が密生するウスゲチョウジタデと言うのがあるそうで花弁に隙間がなく紅葉もしないそうです
葉は披針形で確かにタデに似ている、茎が赤い
別の場所、休耕田で大群生していた、こんな群生状態を見るのは初めて
果実・種子(2022年10月撮影)
葉だけでなく果実も茎も赤い
バナナの皮を剥くように花被が剥がれてきています、先端に黒く残っているのは萼片だそうです
下まで剥けたが果肉に相当する部分はしっかり残っている
種子をばらまいた後、固い筋が残っています
果肉を取り出してみました
果肉に包まれた種子が見えています、果肉は内果皮だそうです
種子の長さは1mm程、僅かに縦溝が走っている
果実・種子(2017年10月撮影)
稲刈り後の田圃で紅葉していたチョウジタデ、見ての通り田圃の周辺部に群生しています。チョウジタデに限らず大抵の野草は周辺部に多い、この方が日当たりも風通しも良いし昆虫も訪問しやすいだろうしね。野草を探す人間にとっても好都合(笑)
細長い果実、真っ赤になってます
果皮が剥けているのがありました、内部に稜のような棒状構造が見えています
ほぐしてみました、種子が出てきます
U字状で変わっているなとこの時は思ったのですがこれはスポンジ状の内花被だそうです。3枚目の写真で稜のように見えたのもこれが外向きに並んでいたんでしょうね
これが種子、大きさ1mm程度でまるで赤米、撮影時には全く気が付かず何とか写っているのがありました
草紅葉(2020年10月撮影)
例の休耕田にたくさん生えていたチョウジタデ、9月にすっかり刈り取られましたが僅かに残った株が紅葉していました
紅葉する草本の中でも特に紅葉しやすいかなと思います
側に赤くなるイヌタデがありますがさすがに1対1では負けるな
赤黒くなることもありますがかなり濃い赤色です
樹木の場合葉の養分を幹に取り戻す過程で赤くなるようですがこちらはどうなんでしょう、1年草だそうでそれなら回収しても無駄ですね、ただ多年草とも言われているようでそれなら回収する意味がある
果実まで真っ赤になります、葉が赤いので逆に目立ちません
草紅葉(2014年10月撮影)
鮮やかに紅葉したチョウジタデ
草紅葉という言葉もあるくらいだから草も紅葉することもあるけどチョウジタデほど全体が紅葉するのもそうそうないかな
葉も茎も真っ赤っ赤(後ピンになってしまった)
一月以上も前の撮影なのでまだ稲刈り前、黄色い稲と紅葉が似合います
当然青空もバック

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