タウコギキク科センダングサ属 果実
(2021年9月撮影)
稲刈り後の田んぼに咲いていたタウコギ、稲刈り前に咲くことはまずないので田んぼ周辺部で残っていることが多い
真っ直ぐ立った太い茎と分岐した枝、田んぼではあまり大きくならないのでこいうのはあまりお目にかかりません
珍しく中央部でも咲いていました、稲株の側なのでコンバインに踏み潰されなかったのでしょうか
一度踏み潰されたのか茎がクネクネ、でもやっと花を咲かせるぞとのびのび、左の稲株には蘖が生えています
舌状花のない頭花、周りに総包片が発達しています
内側はまだつぼみだけど外側は2裂した柱頭が出ている
葯筒から押し出されつつある花粉、外側の淡黄褐色のは総苞内片でしょうか
外片には毛が生えている
アメリカセンダングサは総包片がほぼ同じ幅ですがこちらは下部は細くなり葉っぱ感が強い
葉は3−5裂、上の方の葉は単葉になります、アメリカセンダングサとは大分違います
(2018年10月撮影)
稲刈り後の田んぼに生えていたタウコギ、畦道がすっかり草刈りされていたので駄目かと思ったがこの辺りだけ何とか残っていた、在来種ですがすっかり少なくなっています
茎頂部や葉腋から出した茎先に頭花を一つづつつける、これで高さ30cm程度、本来はもっと高くなるようですが稲刈り後に成長してくるのかあまり高くなりません
成長の悪いアメリカセンダングサに似ていて区別が難しいですが葉の裂け方が違います
葉は3−5深裂、アメリカセンダングサは3出複葉、でも結構迷うのもあります
上の方の葉は単葉で裂けないこともある
総苞片が葉状に目立つのもアメリカセンダングサに似ています
こちらの方が総苞片が丸みを帯びているかな
舌状花はなく筒状花だけ、2裂した柱頭が多数出ている
萼筒から出てきた柱頭
既に果実になっているのもあります、周辺から咲いていくので中央はまだ花が残っている。これもくっつき虫になりますが数が少ないので厄介ということはありません
果実(2020年11月撮影)
花を撮ったのと同じ場所のタウコギ、すっかり果実となっていました
球形の果序、強力なくっつき虫となります
痩果の大きさは1cm弱、棘は冠毛が変化したものですがタンポポのように綿毛に変化するものもあり同じ冠毛とはとても思えません
棘には返しがあって更に強力なくっつき虫、こちらはあまり開きませんがアメリカセンダングサはやや開くそうです
痩果の部分にも逆向きの棘があります、痩果は2室のようで柱頭が2裂なのと対応しています
果実の間にある白い膜状のは鱗片、緩衝材のような役割があるんでしょうか。花床に果実がついていた跡が突起となっています

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