タカサブロウキク科タカサブロウ属 果実・種子
(2019年7月撮影)
田んぼに生えるのはもうアメリカタカサブロウばかりかなと思っていましたがこれは花が大きく見えたのでタカサブロウかなと思って撮ってみました。考えてみればタカサブロウが田んぼに生えてもおかしくはないけどアメリカタカサブロウにすっかり駆逐されたのかと思ってた
総苞片が幅広のようでやはりタカサブロウのようです。総苞片や花柄に伏毛が生えている
大きさは1cm程、写真だと分かりにくいですが周りに沢山のアメリカタカサブロウが咲いていてハッキリ違います
蜂の巣のような筒状花、先端は4裂のようです。筒状花からも雌しべが出ているし周辺の筒状花にも2裂した雌しべが見えている。冠毛もあるような
アメリカタカサブロウと比較してみました(以下左がアメリカ、右がタカサブロウ)。アメリカは頭花が一回り小さいのが分かります
総苞片もアメリカの方が狭い、とは言え見慣れないと区別しにくいレベル。花柄もアメリカの方が細いようです。頭花の大きさが影響しているのでしょうか
鋸歯はタカサブロウの方がより細かく不明瞭だそうですがこれを見る限り違いは殆なさそう
(2018年8月撮影)
獣避け柵の脇に生えていたこれ、アメリカじゃないタカサブロウだと直感
頭花の大きさを計ってみました、11mmくらいあります。アメリカタカサブロウでも10mmくらいと大きいのもありますが群生しているのは違いがはっきり分かるほど小さいです
総包片も幅広くタカサブロウと決定、秋吉台では初めてとなりました、見るのも10年ぶりですけどね
舌状花が筒状花の部分に対してやや長いような気もしますがこれはあくまでもこれを見ただけの印象
アメリカタカサブロウの葉は細長いですがこれは幅広い。1枚目の写真を見ても他のも幅広いのが分かります。この側の田んぼはアメリカばかり、片隅でひっそり咲いてます
果実(2018年9月撮影)
前回の時はまだ果実が生っていないのでもう一度来てみました
まだ花柱が残った未熟な果実、完熟のはなかった
果実に翼があるかどうかはこれではわかりにくい、完熟した頃もう一度来てみましよう
果実(2019年10月撮影)
アメリカタカサブロウとの違いが分かるようになったら多くはないけどそこそこ目にするようになったタカサブロウ
まだ花が咲いていますが果実もなっています
熟し始めた果実、まだ花柱の跡が残っている、未熟な頃は隙間なく並んでいますがだんだん隙間が出来てきています
黒く熟した果実、断面が菱形をしている
果実を取った跡の仮称に毛のようなものが生えていますが鱗片なんでしょうか
果実をばらまいてみました、これでほぼ全量、先端をカットした鏃型をしている
長さ3mm程、翼があるのが特徴、アメリカタカサブロウにはこの翼がない
果実には畝状の凹凸がある、翼といっても厚いからそれ程風を受けて遠くまで飛ぶようなこともなさそう

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