シュウブンソウキク科シオン属 果実・種子
(2020年9月撮影)
茎を真っ直ぐ立て頂部で枝を水平に伸ばすシュウブンソウ、普通は3本のことが多いがここのはどれも2本のばかりでした
葉腋に花をつける、頭花の大きさは5mm程、秋分の頃咲くから秋分草ですが実際にはそれより早く咲き始め秋分の頃には終わりかけています。ここも大部分で終わりかけていました
小さな頭花がありました、周囲に舌状花、中央部が筒状花なのがわかります。舌状花は2裂、筒状花はまだ開いていません
筒状花が開いて葯筒が出ていますがまだ柱頭は見えていない
既に果実期になった頭花、果実に腺点があるそうで輝いているように見えるのがそれでしょうか。筒状花と舌状花では果実の形が違うようで確認しなくては
別の場所、随分枝分かれしています
どうやら茎頂部が切られ下の方の枝が伸びたようです、他の野草でも頂部が来られると枝が伸びていくことがよくあります
枝は互生状態でシュウブンソウらしくない
ここはシュウブンソウらしい頭花が咲いていました、周囲に2列の舌状花
筒状花は5裂し先端が反る。葯筒は出ているが柱頭はまだ出ていない
小さな頭花でも一般的なキク科と同じく周辺部から咲いていきます、中央部の筒状花の葯筒から黄色い花粉が押し出されている、その周辺のは今まさに2裂した柱頭が出始めています、葯筒に下に糸状に見えているのが花糸
舌状花の2裂した柱頭
舌状花の雌しべ、随分透明感があります、筒状花の柱頭はここまで開かない
(2019年8月撮影)
湿っぽい日が当たる場所に生えていたシュウブンソウ、林道などあまり日の当たらない場所に生えることが多く明るい場所ではあまり見かけないので撮ってみました
茎を真っ直ぐ伸ばすけどすぐ打ち止め、先端から横に枝を伸ばす、普通3本のが多いが1,2本のも見かける。枝は茎より長く伸びる
葉腋に下向きに頭花をつける
総苞は広鐘形、カップ型と言ったほうが分かりやすいかも
頭花の周囲に2,3列の舌状花があるがこれはあまり目立たない。花の下部が緑色になっている部分は痩果で白く粒々のように見えているのは腺点のようです
中央部に5列した筒状花、これは両性花で葯筒が伸びて柱頭が出ているのがわかる。周囲の舌状花からは2裂した柱頭が出ていてこちらは雌性花
枝や花柄に伏毛が密生している
茎先端から枝が分かれている状態、少しずれているようだ
(2018年8月撮影)
薄暗い林内に生えていたシュウブンソウ、偶々木漏れ日が当たっています
普通は茎がある程度伸びた後真横に枝を伸ばすのですがこれは真っすぐ伸びていました、偶にこのようなひねくれ者がいてこの周りに幾つもありました。普通の様子はこちらから
こちらは横に枝を伸ばしている株、でも普通は3本だけどこれは1本、これもややひねくれ者
真横に伸びている様子、人間が作る構造物だとしたら力学的にとても無理な構造なんですけどね
頭花の大きさは5mm程度、中央部に筒状花、周辺に舌状花がありますがかなり小さいので一般的な舌状花とは随分イメージが違います
舌状花は2列になっている、筒状花は先端が5裂、舌状花から2裂した柱頭が出ていますが葯筒はなく雌性花です
果実には腺点があるそうでキラキラしているのがそれでしょうか
茎や花柄に短毛が生える
果実(2019年11月撮影)
シュウブンソウが花の頃からちっとも様子が変わらないのでさすがにおかしいと思って撮ってみました
すっかり果実になっていた(汗)、僅かに冠毛が見えていますが普通のキク科程には目立ちません
果実は痩果、表面に粒々のように見えているのは腺点だそうです
周辺部の舌状花は雌性で果実には嘴(先端の緑色の部分)があるが中央部の両性花の果実は嘴がない
例によって葉の上にばらまいてみました、この時点では花による果実の違いは知ってなかったのでもうバラバラ
でも嘴の有無の違いはわかります、長さは3mm程度、腺点や冠毛も残っている
上の嘴がない果実の端が窪んでいるように見えます、そこから芽が出てくるんでしょうか

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