シソクサオオバコ科キクモ属
(2021年9月撮影)
これは全く想定外だったシソクサ、今まで見ていたのは特定の田んぼだけ、それも僅かに咲く程度でした
葉腋から花柄を伸ばして上向きに花を咲かせる、2つの花と萎んだ花が見えています
近くにももう一株、稲の切り株が見えています、どうやら稲刈りの際、コンバインに踏み潰されなかったのが生き残って花を咲かせたようです
2株並んでます、上にホシクサ
隣の田んぼでも2株並ぶ、左側でウリカワが見えています。結局2枚の田んぼで14,5株見ることが出来ました、今まで見てきた総数より多いかも
下唇は3裂、上唇は浅く2裂、なのでこれが上下関係で正しい写し方
でもやはり毛が下になるこちらの方が落ち着くな、こうやって見ると同属のキクモに似ています
上唇側に長毛が生える、奥に丸い柱頭が見えている、雄しべは4本だが2本は短い、右に見えているのが花糸のようです
筒状の花筒、線形の萼片、長さは1cm、花冠の大きさは5mm程
花筒に赤褐色の筋模様が入りますが下唇側の方が濃くなる
花筒に毛が生えています、腺毛も混じっているようです
開いた花、左は今まさに開こうとしている花、右は蕾
葉は対生で長卵形、明瞭な鋸歯がある、上にホシクサが見えています
(2017年9月撮影)
去年初めて見つけたシソクサ、今年も同じ場所に無事咲いていました
上唇(写真下側)は浅く2裂、下唇(写真上側)は3裂、上唇を上にして撮ればいいんですが何故か殆どこのアングルで撮ってます、葉は全く違いますがこうやって見るとやはりキクモと同じ構造ですね
花を2つつけているのもありました、この日はここで7つ程確認、多分稲刈り前でも咲いているんでしょうが普通田圃の野草は田圃の端辺りに多く生えるのですがこれは内側ばかり、稲刈り後じゃないと見られそうにもないです
上唇を上にしたこれが正しいアングル、正しいも何もありませんが(笑)
花の奥に細かな赤紫の筋、上唇側だけに毛が生えている
花筒外側にも短毛が生える、萼片にも毛が生えているかな、腺毛のようにも見えます
未熟な果実、柱頭が未だ残っている、キクモと合わせて種子を見てみたい
葉は対生で粗い鋸歯がある
時には3輪生する
(2016年10月撮影)
稲刈り後の田圃で見慣れない花を見つけました、初めは探しているムシクサかと思ったけど帰ってから調べてみたが違っていた
この辺りに花を咲かせているのが5,6株程、この姿からてっきりアゼナ属だと思ったのですが調べても該当するのが見当たらない
右側に咲いているのがアゼナ属のヒロハスズメノトウガラシ、葉の様子はよく似ています。いろいろ調べてシソクサと判明、これでオオバコ科とは驚き、だからAPG分類はきれーだ(笑)。キクモと同属だったんですね、葉は全然違うけど花の様子は確かによく似ています
上向きに咲く花、花冠は白く花筒には褐色の筋が入る、外側には短毛が密生
花冠は4裂、更に一番幅広い裂片は浅く裂けているようだ。内部に雄しべが見えているが長短2組ずつあるそうです
花冠内部に長毛が密生、一応下唇と思われる側だけのようです、褐色の筋も反対側の上唇だけのようだ
萼は披針形で5枚、基部に一対の小さな小苞がある
葉は対生時には3輪生、粗い鋸歯がある。既に若い果実が出来ていますが先端に花柱が残っている
左側のは多分アメリカアゼナ、こうやって見ると葉の形は似ていますが果実が全然違いますね。最近新規の花といえば外来種か園芸種の逸出ばかり、久しぶりに在来種の野草らしい野草の花を見つけることが出来ました
一週間後近くの別の田圃を探して一株だけ見つけました、この辺りの田圃を丁寧に探せばもっとあるかも
雄しべが何とかわかります、4本見えているかな

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