シマミソハギミソハギ科ヒメミソハギ属 果実・種子
(2020年8月撮影)
田んぼに生えているシマミソハギ、ときに大群生することもありますが普通は特定の田んぼに僅かに見られる程度です
ヒメミソハギと同じく葉腋に幾つもの花をつけますが数は多そう
一番の違いは葉が茎を抱かないことです
後日もう一度来てみました、実はこの株は一度引き抜いて花を撮影、その後ひび割れ部分に差し込んでおいたのですがまたしっかり根付いたようです、周りの稲の様子から同じ場所なのが分かります
更に多くの花をつけていました
赤い果実になっていますがヒメミソハギより早く果実になるような
萼片の中央に丸く見えているのが柱頭、花弁は見たことがありません、これは既に子房が赤いけどこれから開くんでしょうか
もうすっかり果実と言える状態、でも雄しべと雌しべがまだ残っている
下の方で対生している葉もありました、茎を抱いていないのがハッキリ分かります
(2013年8月撮影)
田圃に生えていたこれ、初めはヒメミソハギと思ったのですが
これで草丈30cmくらい
帰ってから写真を見てみるとヒメミソハギとは何か違う、特に葉の基部が細くなっています。ヒメミソハギは基部両脇が耳状に張り出す
花弁もないようです。ヒメミソハギは小さな花弁があります。その日HP「秋吉台日記」にシマミソハギの記事が載っていてこれだと思いました。実にタイムリー、私だったらとてもシマミソハギにたどり着けなかっただろうな
花や葉をはっきり認識して撮ってなかったので撮り直してきました。倒披針形の葉は基部が細まる。赤いのは実です
裏から見ると基部の様子がよく分かります。無柄、茎は角張り稜がある
花の大きさは2mmそこそこ、周りの赤い実には柱頭の痕跡や雄しべが残っています
萼片4枚、花弁無し、雄しべは4本。子房が既に赤い
大分ぼけていますが子房から雌しべが突き出ているのが分かると思います
短い花柄を持つ、赤い子房が透けて見えている
果実・種子(2016年10月撮影)
全草紅葉したシマミソハギ、赤と言うより赤黒い
果実もたくさんなっている、葉は赤黒いけど果実は大分赤い。葉が茎を抱いていないのでこれはシマミソハギですがヒメミソハギでも同じでしょう
果実の中に粒粒が見えているのが種子
右側のはまだ果皮を被っていますが左のは果皮が破れて種子が見えています、下半分は萼で覆われている
切断してみました、2mm程度の大きさで切るのも難しい
中央に白っぽく見えているのが胎座で周りに種子がついてます。種子の大きさは0.3mm、不定形ですがやや縦長のようです

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