センボンヤリキク科センボンヤリ属 閉鎖花
果実・種子
ロゼット
(2018年3月撮影)
山焼きの後真っ先に咲き始めるセンボンヤリ、これが咲き始めるといよいよ台地上も本格的な春です
今年の山焼きは2月半ば、それから一月位たってから咲き始めます。時には10cm以上になることもありますがこれはせいぜい2cm程度
側にもう一つ、この日見つけたのはこの2つだけだったけど見つかっただけでも運がよかったかも
側には山焼きで黒焦げになった植物が残っています。背が低い花を撮るためにしゃがむとこれが服に付いてしまう、炭の汚れは洗濯してもなかなかとれないんだよね
舌状花の裏が赤紫色になっている、別名ムラサキタンポポ、これは表は真っ白ですが表側も淡い紫色になることもあります
2裂して突き出た柱頭、キク科の頭花の一般的性質からしてこれは雌花かな、反り返った筒状花の花弁や茶色い筋が入った葯筒も見えています
(2015年3月撮影)
これも早春の秋吉台台上を代表するセンボンヤリ、沢山咲いているので普通に見ることが出来ます
こんなに沢山花を付けている株も。こういうのを最初に見つければ後は撮ることもないのだがこれは一番最後で見つけてしまった
長短二組の花を付けているのが多かった
基部には蕾もあった、長短の違いは単に成長時期の違いでしょうか。この時期の葉には長毛が目立ちます
石灰岩の隙間に貯まる土にも生えている
秋吉台らしいバックを背景に
花弁の裏側が淡い紫色で別名ムラサキタンポポ。表側も紫色のがあるようですが秋吉台では見たことないな
まさしくタンポポ、でも周りの舌状花は一列なのでシンプル
筒状花からは集葯雄蕊が出ている。周囲には柱頭が二裂した雌しべが出ているがこれは舌状花の雌しべのようだ
閉鎖花(2020年10月撮影)
草むらの中から突き出たまさしく槍、センボンヤリの閉鎖花です。閉鎖花は地味だけどこれは随分目立ちます
これはもう閉鎖花と言うよりは果実
カットしたら果実も綿毛も茶色くなって何時飛び出してもおかしくない状態
花床には果実がついていた跡が突起のように残っています
ここにあった一番若そうなのも先端から綿毛が覗いています
カットしてみたら綿毛は茶色だけど果実はまだ未熟でした
更に若いのを探してみます、手前にピントを合わせたつもりだが後方に合ってしまった(汗)
これもカットしてみました、綿毛はまだ未発達、果実は更に未熟です。でも閉鎖花とはいえ花とも言えない状態、多分もう花茎が伸びた頃にはもう果実に生っているんでしょうね
果実(春)(2016年4月撮影)
センボンヤリは秋の閉鎖花からつける綿毛は撮ったことがありますが春の綿毛は撮っていなかった
丸い綿毛の足元には根生葉が残っています
冠毛は結構茶色い。太く見えているのは葯筒か花柱でしょうか
正確には痩果だけど素人的には種子ですね
縦に溝が入る、毛も生えているそうですがそこまではわからない
果実(秋)(2019年12月撮影)
秋になるとセンボンヤリの閉鎖花からの果実が目立ちます、春の開放花も同じような果実をつけるのですがその頃は花が多いので果実には関心が向かない。
真ん丸な綿毛、考えてみればこんなに真ん丸になるには果実や冠毛の長さが揃わなければいけません、均一になる仕組みがあるんでしょうか
まだ花柱の跡が残っています
冠毛の真ん中から伸びる花柱、冠毛は萼片が変化したものだからこれで花弁があったら普通の花の構造
一部取り除いてみました、まるでネイティブアメリカンの羽飾り
痩果には肋があり上向きの短毛が生える
痩果が撮れた跡の花床もなかなかきれい、突起のように見えているのは胎座でしょうか
痩果と冠毛の長さはほぼ同じくらい
果実(秋)(2018年12月撮影)
まだ多く残っていたセンボンヤリの綿毛、これは当然閉鎖花からのです
これも真ん丸な状態なので強風で飛ぶタイプなんでしょうね、キク科の綿毛と言うとタンポポのを思い浮かべますがあれは比較的弱い風でも飛んでいきますがむしろその方が例外のような気がします
綿毛を一部とって見えるようにしました、全体が褐色系
これなら果実を摘まなくても撮れる、痩果の長さは6mm程
痩果には肋があり上向きの短毛が生えている、肋があるのはキク科の痩果でよく見かけますがやはり強度を高めているんでしょうか
冠毛の長さは1cm程、何もしなかったけどきれいに広がってくれました
芽生え(2019年3月撮影)
山焼き後の草原に生えてきたセンボンヤリ、これは山焼きから2週間ほど後
本葉が大分出てきていますがまだクモ毛に覆われている
より小さいのを探します、中央から伸び始めているのは本葉でしょうが左右のも本葉のような気がする
更に小さい株
これが一番小さな芽生え、やはり子葉ははっきりしない
根生葉(2010年4月撮影)
ロゼットというか根生葉というか葉が艶々していた

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