セキショウショウブ科ショウブ属 果実・種子
(2020年4月撮影)
去年花の終わりの頃を見たので今年は早めに来てみたら無事咲いていたセキショウ
この辺りに随分生えていました、ただ葉が多く出ている割には花を咲かせていたのは少なかった
横に這う根茎から多くの葉を出して茎の先端に花を咲かせる
太い根茎から葉が出ている様子
右下の太い部分が茎で緑色に伸びているのが苞、ショウブは花序より苞の方がずっと長くなるそうです
緑色のが子房でその先端に柱頭、子房の間に見えているのが雄しべの葯、似たような形で区別しにくい
横から見ると花糸より花柱の方が少し太いのが分かります、でも柱頭と葯は色も形もよく似てる
緑色の子房の間に淡黄色に見えているのが花被片だそうです
(2017年4月撮影)
秋吉台では初めてのセキショウ、溝の中に生えていた。他の場所でもそれらしい葉を見かけてはいたが花をさかせていない、このような線形の葉では花が咲かないと分かりません
細長い肉穂花序、これで10cmくらいあったでしょうか、既に花としては終わりの頃のようです
先端に雄しべが見えていますが完全に露出オーバー
雄しべは何とかわかります、長さ1mm程度
下の方、6角形になっているのが一つ一つの花で周りに茶色の花被片が見えています。子房は3室に別れていて中央僅かに突き出ているのが雌しべ、もう殆ど分かりません
(2008年3月撮影)
別の花を撮影していて足下ににょっきり生えてきているこれを見てちと驚いた。初めて見たけどセキショウじゃないか
葉が似ているからニワゼキショウの名が付いたそうだけど何処にでもありそうな葉でなんでと言った感じ
細い花序(肉穂花序と言うそうだ)に小さな花を無数に付けている。ショウブの花(見たことないけど)より大分長い
花と言っても雄しべと雌しべしかない感じ、少し黄色っぽくなっているのが雄しべかな
こちらは先端の形からして雌しべでしょうか
果実・種子(2017年4月撮影)
未熟な果実を見ていたセキショウにやってきました
果穂は幾つかあったけど茶色く熟しているのはこれだけでした、何時も参考にしているサイトでは国内のセキショウは結実は稀と書いているサイトとよく結実すると書いているサイトがあったけどどっちだ、どちらにしろそのサイトには果実や種子は載っていない、これは貴重な写真かも
球形の果実は大きさ4mm程、一つの果実に4−6個の種子が入るそうです、確かにそんな感じ
果実を軽く押すとばらばらになって種子が出てきます
種子の大きさは3mm程度、片側がやや膨らんだ楕円形、長い毛が生えている
微細な凹凸があるようです

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