セイヨウタンポポキク科タンポポ属 雑種
草紅葉
ロゼット
(2014年12月撮影)
ありふれたセイヨウタンポポですが茎の様子に注目して撮ってみました
寒い時期に咲いた花にしては割と茎が伸びています。花が終わるともう用がすんだとばかり茎が倒れて地面に寝そべります。別に倒れなくてもいいんでしょうがやはり現役の花を目立たせる工夫でしょうか
上側のは終わったばかりの花、まだ花の跡がついてます。下側のは白い綿毛が見えていて果実期に入りかけた状態、それとともに頭を持ち上げ始めています
綿毛をすっかり広げた状態では元の花の位置より遥か高く茎を伸ばしています。左側にはその途中の状態、右側には寝そべった状態の茎、中央には現役の花と一株で3つの状態が見られるのを探していたんだよね
やはり少しでも高く伸ばしたほうが種の散布に有利なんでしょうね
(2009年1月撮影)
この時期咲くのはさすがにセイヨウタンポポばかり
みな茎を伸ばさず地面すれすれに花を咲かせる
でも綿毛の時は茎を長く伸ばす。綿毛は飛び散っているけどね
総包片がピンと張ってまさしくライオン。これを見て撮る気になった。他の3枚は序で(笑)
雑種(2023年3月撮影)
畑の土手に咲いていたタンポポ、周りがすっかり冬枯れしていて根生葉の様子がよく分かるので撮ってみたんですが
総苞外片が反り返っていない、かといって在来タンポポでもなく雑種タンポポのようです
雑種タンポポにも3倍体と4倍体があるそうで「タンポポハンドブック」によると4倍体は外片が強く反り返る、3倍体は外片が開出まれに緩やかに反曲だそうです(文字の説明だとこの違いがよくわからない)、更には全く反曲しないのもあるとか、これはそのタイプでしょうね
直ぐ側にもまとまって咲いていました
ここのもみな同じタイプです、セイヨウタンポポと比べて花茎も太いような気がします
4倍体は花粉が出来ないが3倍体は花粉ができるそうでこれは花粉が出来ています
この時期のセイヨウタンポポは花茎を殆ど伸ばさないのが多いですがこれは中途半端に伸びている、これも雑種故でしょうか
雑種(2020年12月撮影)
ほぼ年中見られるセイヨウタンポポですが在来種との交雑が進んでいてむしろ雑種の方が多くなっているそうです。今までも雑種を探してはいましたがその記事を見た途端これを見かけて雑種だなと思いました。やはり頭の中で意識しているかどうかで花を見ても認識の違いが出てくるような気がします
これは茎があまり伸びていません、冬場にあまり伸びないセイヨウタンポポの特徴
総苞外片が殆ど反り返ってないけど在来種でもなくやはり雑種のようです
これは微妙ですが強くは反り返ってないのでやはり雑種のようです。他のを見るとここのは殆ど雑種のようでした。この辺りにある在来種はシロバナタンポポもしくはキビシロタンポポだけ、それとの交雑もあるのでしょうか。逆にシロバナタンポポにセイヨウタンポポの遺伝子が入ることもあるのでしょうか、ここのはシロバナかキビシロタンポポか迷うのが多い
3倍体や4倍体があるそうですが果実が出来ています。詳しくはこちら(PDF)
果実は特に変わりなし、と言うかセイヨウタンポポの果実は全く撮ったことがなかった
草紅葉(2019年12月撮影)
これはセイヨウタンポポでしょうか、これも紅葉することがあるんだ
ロゼット(2023年1月撮影)
こういうのはよく見かけるから難しい、ノゲシではなさそうだしセイヨウタンポポかな

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