セイタカアワダチソウ
キク科アキノキリンソウ属
果実・種子
草紅葉
(2020年10月撮影)
秋が深まると台地上の一角を黄色く染めるセイタカアワダチソウ、根から出した化学物質で自己中毒を起こして勢いをなくしていると聞きますがそんな感じは全くしません
コスモスと同じでもう秋の風物詩になっているような
茎頂部に円錐花序をつける、この形も色も悪くないんですがなんたって多すぎる
背も高くなる、背景の山と背比べ
青空バック、背が高いので撮りやすい
これで高さが2.5mくらいありました、逆に10cm程度でも花を咲かせることもあります
花は小さく密集しているから取りにくい、舌状花は随分細い、筒状花は少なく数個程度、まだ開いてなくカプセル状
舌状花の雌しべ、長く伸び柱頭が2裂
葯筒から出る柱頭はあまり開かない
披針形の葉は先が尖る
茎は短毛がある、よく似たオオアワダチソウは無毛
最後は風景写真風に
ススキとも似合います
(2019年10月撮影)
台地上でも普通に見られるセイタカアワダチソウ、ただ分布はかなり偏っていて局所的、ドリーネの底などでよく見かけるから多少は湿っぽい場所を好むのでしょうか、ただ生えている場所では大抵大群生しています
北アメリカ原産、戦後急速に広がりましたがもうすっかり秋の風物詩になっているかな、小さい頃野山がこれで真っ黄色になっていたのを覚えています、当時は当然名前など知らずなんて呼んでいたかな
頭花は枝の上側に上向きに多数つける
葯筒から2裂した柱頭が出ていますが殆どクルリンしないようです。細い花弁のようなのはなんでしょう
舌状花は細長い、筒状花は少なく数個程度、これはまだ開いていない、短く細い花弁は筒状花の花弁のようです
円筒形の総苞、これも黄色くなっていて花序全体の色合いに濁りがなくなるかな
披針形の葉、それ程目立たない鋸歯がある
裏側脈状に毛が生えている
葉や茎に短毛が生えて触るとザラザラします、よく似たオオアワダチソウはほぼ無毛
こちらは別の場所、この辺りではここだけで群生、ここも小さなドリーネです
名前のとおり背が高い、時には2mを超すこともあります
大きな円錐花序、頭花も花序も悪くないのに全体の姿はあまりいいとは言えないかな
(2018年10月撮影)
台地上の一角で群生しているセイタカアワダチソウ、もう少し経てば台地上のいたる所で見られますがここは小さなドリーネになっていてそのせいかどうかはわかりませんが他よりひと足早く咲いてくれます
ススキは秋の風物詩ですが外来種とは言えこれももうすっかり秋の風物として定着したかな
茎の先端に大型の円錐花序をつける、時には枝分かれすることもあります。分かりにくいですが花序の中に蜂が1匹、画面右下にも小さな昆虫がいて貴重な蜜源になっているようです
6,7mm程度の花を多数密集させるので一つの花を切り出すのが難しい、これはまだ疎らな方
舌状花は細長い、筒状花は数個程度と数が少ない。まだ柱頭が出ていないのでキャップをしているみたいです
右下に2裂した柱頭が出ていますが分かりにくい。左上に輪っかのような柱頭が見えている
総苞片は3列だそうです、黄緑色をしているので目立たない。花序軸に短毛が密生している
葉は披針形で先が尖る、葉や茎に短毛が密生している
アオスジアゲハが吸蜜していましたが忙しく動くのでまともに撮れたのはこれだけ。しかしあんなに忙しく動くと蜜から得られるエネルギーより運動エネルギーの方が大きいんじゃないかと思う程
果実(2018年12月撮影)
すっかり綿毛になったセイタカアワダチソウ、後方は枯れススキ
綿毛になったのをマジマジ撮るのは初めて、汚れたような色合いで綺麗という感じはない
これも強風で飛ぶタイプ、それもかなりの強風でないと飛ばないようで冬になってもまだ残っていることも多い
頭花の舌状花や筒状花は少ないので果実も当然少ない、全体だと凄く多いですけどね
指で摘むのがやっと、痩果の長さは2mm程、縦に稜があるのが何とか分かる
短毛が生えているのが何とか分かる
紅葉(2023年10月撮影)
これは驚いたセイタカアワダチソウの紅葉、下側だけ紅葉、上の方の葉は緑色でまだ花も現役です
本種の草紅葉はあまり記憶ないかな
だいぶ黒みが強いけどこれはこれで趣がある

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