リョウブリョウブ科リョウブ属 樹皮
(2023年7月撮影)
林縁に咲いていたリョウブ、平尾台では初めての花となりました、ノリウツギの近くだけど去年は気が付かなかったな
花盛りかと思いましたが
まだ蕾も多かった、でも花序下の方は終わった花もある、一つの花の寿命は短そうですが全体としては長そうです
5枚の花弁に10本の雄しべ、柱頭はまだ開いていない、子房に毛が密生しています
柱頭は3裂、葯は2室、まるで蟹の爪
柱頭先端が半透明なのが分かる
中央の花は柱頭が開いていないが隣の花は開いてる、雄性先熟のようです
花弁と雄しべが落ちて長い花柱だけが残っている、子房は萼に包まれている
大きな蟻がやってきていました、完全に蜜狙いですね
花柄に微毛、花序軸には星状毛が密生するそうです
(2016年7月撮影)
尖ったようなな花序をしていて分かりやすいリョウブ、この道路沿いに何本もありました
長い総状花序をつける、先端側はまだ蕾だが基部は既に果実期、花が開いている部分は全体の中の僅かな部分です
雌しべは1本、雄しべは10本、2つの葯がV字状に開いている、基部に緑色の子房が見えている
ちょっと分かりにくいですが柱頭は3裂
緑色の子房には粗い毛が密生している
花弁と雄しべが落ちて花柱だけが残った花、子房は萼片に包まれている。花序軸には星状毛が密生、花柄にも毛が生える
時間が経つと花柄が曲がって花柱が花軸方向下向きになります
開いた花から花弁が落ちて花柱が下向きになっていく様子が分かります
倒卵状長楕円形の葉、尖った鋸歯がある
(2016年7月撮影)
満開状態のリョウブ、この辺りに数本ありましたがこれが一番見事でした
数本の花茎を伸ばして総状花序をつける、下の方はもう花弁が散っているけど先端はまだ蕾だから満開というのもおかしいんですけど
花弁は深く五裂、雌しべの柱頭は三裂、雄しべは10本。葯はくさび形というよりVサインしているよう
これは開いたばかりの花で柱頭がまだ裂けていません。葯は端っこじゃなく中間辺りで花糸につくんですね、長い葯ならそれが普通だけど
子房に毛が生えている、果実の頃にも残っているようです
葉は先端が尖り刺のような鋸歯がある
樹皮(2012年2月撮影)
サルスベリと同様樹皮が薄片となって落ちていく。初心者の頃はこんなのはみなサルスベリだと思っていた
薄片を落とすのは巻き付くツル植物に対抗しているという話を聞いたことがあります
樹形はこんな感じ、あまり横に広がらず逆円錐形に伸びていく

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