ノギランキンコウカ科ソクシンラン属 果実・種子
根生葉
芽生え
(2018年7月撮影)
台地上日当たりの良い草原でよく見られるノギランですが林道沿いでも所々で見かけます。日当たりの悪い湿っぽい斜面だけどこんな場所でも問題ないようです
細長い総状花序、多数の花をつける
緑色の花被片6枚、初めは平開していますが
だんだん強く反ってきます。雄しべは6本
花糸は基部が幅広くなり花被片と合着している。花柱と子房が全体として徳利形、境目はハッキリしないが中間あたりに濃い緑色の斑紋がある
柱頭は極小さく3裂している、蜜を求めて蟻が来ている
花柄は短く基部に苞がある。茎に微毛が生える
(2017年7月撮影)
笹原の中から顔を出しているノギラン、何時もなら5月後半ヤマトキソウを探している頃花茎を伸ばしているのを見かけるのだが今年は全然だったので遅れるかなと思ったら案の定、去年より半月くらい遅れていた
これの何処がランに似ているんだと思うくらい、もっともランも千差万別ですけどね、ノギは芒、こちらも意味不明
6枚の花被片が反り、6本の雄しべが突き出ている、この姿からクロンキスト体系ではユリ科でしたがAPG分類ではキンコウカ科、口に出すと舌を噛みそう
普通白っぽい花ですが蕾がかなり赤っぽいのもありました
それにつれて花もやや赤っぽい
花柱と子房が徳利型で境目がハッキリしない、小さな柱頭が開いている
線形の苞がある、花茎は普通無毛だがこれは微毛が生えている
果実・種子(2020年9月撮影)
すっかり枯色になっているノギラン、普通茎は直立しますがこれは斜めになっています、でも果実は上向き、結果的に下側になったのも上向きになるよう果柄が曲がっています
すっかり萎れた花被片に囲まれた果実、上部が裂けて種子をバラまく、もうすっかり空になっているかと思いましたが
これは中に茶色い種子が見えています
葉の上にバラまいてみると多数の種子が出てきました
長さ0.7,8mm程の細長い種子
表面に稜があり更に刻みがあって格子模様になっています
我ながらよく撮れたなと思いましたが去年も撮っていた(汗)
果実・種子(2019年9月撮影)
赤茶色の果実になったノギラン、笹原の中で目立ちます
花被片に包まれた果実、先端に花柱の跡が残っている、虫に食われたのか穴が開いて中の種子が見えている
胎座についた種子が整然と並んでいるのが分かります、人の手ではここまできれいにカットできないから丁度よかった
葉の上にばらまいてみました、これで半分程度
紡錘形の種子、長さ0.7,8mm程度と極小
表面に立体的な網目模様がある、我ながらよく撮れました
根生葉(2018年7月撮影)
根生葉、ショウジョウバカマに似ていますがそちらは中心から茎が出るのに対してこちらは横から立ち上がる
芽生え(2013年4月撮影)
山焼きの後太陽を求めていち早く出てきたノギラン
芽生えというよりはロゼットといったほうがいいかな
双子のように背中合わせに生えてきたけどどちらか一方の成長が早ければ片方は育たなかったかも

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