ナツフジマメ科ナツフジ属 果実・種子
(2021年8月撮影)
石垣から垂れ下がるように蔓を伸ばして花を咲かせているナツフジ、左側にはまだ小さな蕾もあって長く楽しめます
長い総状花序、先端辺りはまだ小さな蕾ですが元の方は既に果実ができ始めています
花盛りの頃、下の方はまだ竜骨弁が開いていませんが他のは殆ど開いています、昆虫が訪問しなくても蕊が出てくるんでしょうか
旗弁の緑色の斑紋というのも珍しいかも。ただこれがあるので白い花ですが真っ白という印象はありません
束になった雄しべ、花糸下部は合着して筒状になっています
雌しべは雄しべより少し長く突き出ている、柱頭も小さいので目立ちません
上の方は子房が伸び始めています、花弁はちょっと触れただけでバラバラ落ちていきました
結実率はかなり悪いようで殆どの花で子房は伸びているけど元の方では果実を言えるのは僅かでした
花序軸に棘があると思いましたがどうやらこれは苞葉のようです、受粉しなかった花は子房ごと落とすんでしょうね、これを見ても結実率が悪いのが分かります
(2018年8月撮影)
石垣から垂れ下がっているナツフジ、当然植栽、ツル性で絡む相手がいなくてぶら下がっているんでしょうか
白い花で旗弁の斑紋が緑色と色合いは極めて地味
竜骨弁が開いて蕊が見えていました、そろそろ花の終わりの頃でしょうか、ここはだいぶ前から見ているけど花期が結構長い
束になった雄しべ、それより短い雌しべも突き出ている。背後には花弁と雄しべが落ちて膨らみ始めた子房と雌しべが残っている
葉は互生で奇数羽状複葉、小葉は4−8対、小葉の縁がやや波打つ、特徴的な葉なので花が咲いていなくてもわかります
葉柄基部が膨らんでいて針状の托葉がある、葉柄に溝があるように見えます
見つかる時は見つかるもんで野生状態のもありました
こちらは蕾も多くこれからまだまだ咲いてくるもよう
それにしてもホント地味ですね、翼弁と竜骨弁はほぼ同長
萼筒は広鐘形で竜骨弁などと比べて小さい
花柄基部にあるのは苞葉でしょうか、赤い果柄が萼筒まで伸びて一部赤くなっている。過去の写真を見てみるとこの部分は浮き上がっているようで萼筒の一部が赤くなっているわけではなさそう、これも苞葉なのかな
花柄と赤くなった苞葉がT字型になっていてまるで花を支えているようです
果実・種子(2019年11月撮影)
ブロ友さんとこで見ていたのでこれはナツフジの果実だなと直感しました
これで長さ5,6cm,フジの果実よりは小さくくびれが大きい感じでした
前の写真の短い方を開いてみました、結構固く右側のは破片、種子は3個しか入っていなかった
種子の大きさは5,6mm程、水分が抜けたのか随分しわくちゃです。周りのクッションのように見えるのが果肉なんでしょうか、中果皮になるのかな、でもそもそもクッションなんて必要か
横から見ると当然ながら扁平です

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