ナンテンメギ科ナンテン属 果実・種子
紅葉
(2018年6月撮影)
正月の縁起物に使われるので冬のイメージが有るナンテンですが花は初夏の頃咲き始めます。野山で普通に見かけますが植栽の逸出が殆だとか、そのせいかあまり山深いところでは見かけません
花序に多数の花をつけますが同時に咲くことはなく、咲き方も下からとか順番は決まってないようです
蕾を見ると花被片が何層かに重なっているのが分かります。3枚づつ輪状に並んでいるそうで一番内側のが最も大きく花弁状になります
花が開くと花被片は大きく反り返ります
花被片はすぐ脱落するようです
バナナのような大きな葯が花弁代わり、2室なのが分かります、花糸はごく短い。柱頭が凸凹していて裂けているようにも見えます
雄しべも落ちて子房が露出、柱頭が赤くなっている
3回奇数羽状複葉。ナンテンは普通に見聞きしますが科名のメギ科はあまり聞かない科名です
果実(2015年11月撮影)
ゆっくりと赤くなっていくナンテンの果実、花も少しずつ開いていきますね。そう言えばちょうどいいのを撮ろうと思って却って暫く撮ってないな
鮮やかな赤い実、果柄も赤くなっている、表面はやや凸凹
皮を剥いてみたら中は真っ白、でもすぐ種で果肉は薄く水気も殆ど無い
種は2個入っていました。2つ合わせて球形になってます
種の片側は浅く窪んでいる、薄い膜に覆われていたようです
紅葉(2019年11月撮影)
第2のお気に入り空き地に生えていたナンテン、紅葉と朝露が見事だったので思わず撮影
これで高さ5,60cm程、スギ伐採直後に生えたとして3年でこれくらい高くなるかな、それとも杉林の中で生えていたのでしょうか。ただまだ若いようで果実は見当たらず花は咲かせていないようです
ナンテンも綺麗なな紅葉になります、でも全てで紅葉するわけでもなさそう
当然青空バック、メヒシバがちと邪魔だった
同じ空き地にもっと小さいのがありました、どちらもナンテンですが片方だけ紅葉しています、紅葉しやすいのがあるんでしょうか
これで高さ10cm,広がりは30cm四方くらい、樹木でさえ当然芽生えがありますが流石に見つけるのは難しいし識別はもっと困難だろうな
紅葉(2015年11月撮影)
ナンテンは常緑ですが時に紅葉しているのを見かけます。これは赤と緑の葉が混在していますがひょっとしたら別々の木かもしれない
紅葉すると赤い実が目立ちません。白や黒の実は初めから目立たないようにして実を長持ちさせる戦略があるそうですがこれもそうなのかな

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