ナンバンギセルハマウツボ科ナンバンギセル属 白花
小型
果実・種子
(2019年9月撮影)
こちらは別の場所、ここも毎年安定して出てきますが昨年は見られず、今年は10株程咲いていました
やはり最初の撮るのは花冠の横顔、単純な淡紫色ではなくグラーデーションがかかっているあたりが一層美しい
花の奥を撮影するのも定番、太い花柱の左右に見えているのが雄しべのようです
撮影中に花冠がまるごとポロッと落ちました
萼なかからドロっとした蜜が大量に流れ落ちてきました。これは多少時間が立っていました落花直後はもっと溢れ出ていた
落ちた花冠基部にも蜜がたっぷり付いている。寄生植物だから原料は他の植物から取り放題だけどここまで大量かつ濃くするかね。小さな昆虫なら絡め取られて死ぬレベル、大きな昆虫でもこんな濃いのを吸えるのかな。流れ出るのを見て驚いて味見するのを忘れてしまった
大きな柱頭に毛が生えている
(2016年10月撮影)
今年は何時までも咲いているナンバンギセル、もう終わってもいい頃なんですが
枯れ草の下にもう2つ咲いていました
まだ十分綺麗に咲いています、今年はまだ暖かいせいでしょうか
花の奥に大きな柱頭、その奥に雄しべが見えています、さすがに外からではこれが限度
花冠を切断してみました、雄しべと雌しべの並びがよく分かります、雄しべは4本ありました
大きな柱頭は黄色く毛が生えている、雄しべの葯には穴が空いていて花粉がこぼれています、果実はあまり見かけないから自家受粉はしないんでしょうか
苞も切断してみました、子房から伸びた太い花柱が分かります
子房の周りに液体、少し粘っこく蜜のようです、それにしても随分多い、寄生相手から養分を奪うから蜜もたっぷり作れるかな
白花(2022年9月撮影)
湿地に咲いていたナンバンギセル、普通の半分くらいの大きさです
ほぼ真っ白、もう白花と言っていいでしょう
花冠先端、普通の花でも色が濃い部分に僅かに色が残っています
白花だと内部が覗きやすい、中等の黄色もよくわかります、以前湿地で見つけたのもほぼ白花、湿地だとその傾向があるんでしょうか
小型(2023年9月撮影)
すごく背の低いのがありました、これで高さ2cm程、撮影時気が付きませんでしたが右奥にも更に小さいのが見えています
これも高さ2cm程、花も小さい
この辺りにいくつも咲いていました
背後に見えているのが正常な高さの茎、全部が全部低いわけではありません、なんでこんなに小さくなった
果実・種子(2019年11月撮影)
すっかり果実になったナンバンギセル、でも見かけた花より少なそうで受粉してないのも多そうです
膨らみ始めた果実、まだ花柱が残っていて右側に黒くなった柱頭が見えています
かなり黒くなってきたがまだ雌しべが残っている、まるでバネのよう、ゲンノショウコの弾けた果実に似ています、これはそれで種子を飛ばすわけではないけど
花は横向きだけど果実は上向き、周りに見えている粒々は種子でしょうか、昆虫が食べるとも思えず自力散布でしょうがそれでも上向きにした方が少しでも遠くに飛ばせて有利なんでしょうか
カットしてみると内部に極小の種子がビッシリ、1万以上あるかも。
まるで魚卵
ばらまいてみましたが塊があまりバラバラになりません、何らかの力でゆるくくっついているのかもしれない
個々の種子より塊のままの方がピントが合わせやすい、表面に微細な網目模様があります
種子の大きさは0.2,3mm、網目部分があるから種子の実質部分は更に小さそうです
果実・種子(2016年10月撮影)
果実を付けたナンバンギセル、花を多く咲かせる割には果実は少ないかなと思う
虫に食われていました
中に微細な種子がいっぱい
切断してみると種子は周辺部にあるようです。熟するにはまだ早かったのか内部の種子はまだ白い
種子をばら撒いてみました、大きさは0.5mm以下
網目状の細かな凹凸があります、サイズを考えるとこれは我ながらよく撮れました

inserted by FC2 system