ナナミノキモチノキ科モチノキ属 果実・種子
雌花(2019年6月撮影)
沢山の花を咲かせていたナナミノキ、一週間前来た時は2,3つ咲いていた程度、一週間で大分開いてくれました
左側が前年の枝、その先端から緑色の本年枝が出て葉を広げ葉腋から花序を出している様子がわかります。これは樹高2m程度で撮りやすい、高木になると10mくらいにはなるようです
雌雄異株でこれは雌花、ピンク色の花弁、退化した赤い雄しべ、緑色の柱頭と彩り鮮やか
普通花弁と雄しべの数は同じですが1本余計なのが出ています、あれも退化した雄しべのようです
こちらも一つ余計なのが
これは花弁4枚、雄しべ4本ですが右側に余分な雄しべが見えている
左の花は4の4ですが右のは花弁4で雄しべ6本、本来の雄しべは花弁と花弁の間から出ていますが余分なのは花弁の付け根から出ている。他の花で花弁5枚雄しべ10本あるいは4枚と8本というのはよくありますがそれは大抵花弁の隙間と付け根から雄しべが出ている、これもかっては花弁の付け根から出ていたんでしょうが退化して出ないようになったんでしょうか。雌花だから必要のない退化雄しべもなくなるように進化していくんでしょうか
子房と柱頭が同じ色同じくらいの大きさなのであまり重ね餅のような感じはしません
萼裂片は幅広く短い
雌花(2017年6月撮影)
低木に見慣れぬ花が咲いていると思ったらナナミノキでした
本年枝の葉腋に散形花序を出す、前年のと枝や葉の色が随分違います
葉腋から長い花柄を伸ばして数個の花をつける
雌雄異株でこれは雌花、過去の記録を見ると雄花は全く撮ってないな
雌花ですが退化した雄しべが残っている、花弁は4−6枚、ここのはみな4枚タイプでした。しかしこんなに色が濃いのは初めて
雌しべに花柱はなく子房の上に柱頭、2段重ねのお餅のようだ。柱頭に細かな溝があるようだ
鈍い鋸歯があるようにも見えます
雄花(2013年6月撮影)
雑木林の中に小さな赤い花が無数に散らばっていた。上を見上げても咲いている様子は全く分からず
花冠ごとそっくり落ちる様子はモチノキの仲間かな、色からしてナナミノキのようだ。お初だけど一応頭に入れておいたからパッと名前が浮かんだ
幸い別の場所で咲いているのを見つけた、ラッキー
でも後僅かで手が届かず望遠で撮影、ラッキー半分
葉腋に集散花序を出す。雌雄異株でこれは雄花のようです。1,2枚目のは雄しべがあまり発達してないようで雌花かもしれない、なら秋に実を見に行かなくては。漢字で書くと七実木と書くくらいだから沢山実が生るようです
手を精一杯伸ばして望遠を最大にしてやっとこの程度。次は引っかけ棒を持って行かなくては
果実・種子(2018年11月撮影)
見上げると赤い果実を沢山ならせたナナミノキ、果実が小さいので縮小画像だと分かりにくいですが
生り年とあまり生らない年があるそうで今年は生り年でしょうか
モチノキ属の果実は球形なのが多いですがこれはやは細長い、長さ1cm弱
果実をカットしてみました
ハッキリした種子にあわず未熟なのかと思いました
中に4,5個の種子が入っていた、ナナミノキは未熟な種子のことも多く動物に食べられた後排泄されて地中の中で熟していくこともあるとか、これも未熟な種子かもしれない
種子と書きましたが正確には核果、中に本物の種子が入っています、取り出すのはまず無理ですが
果肉に包まれたこれ、核果は背の部分に凹型の筋が入っているそうでこれがそうかもしれない、果肉はベタベタしていて水がない状況では取り除きにくかった

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