ナガミヒナゲシケシ科ケシ属 極小花
果実・種子
芽生え
ロゼット
(2020年3月撮影)
日当たりの良い空き地にナガミヒナゲシが咲いていた、他でももっと咲いているかと思いましたがこの日はここだけでした
大きさ4cm程、花としては悪くないけどなんたって繁殖力が強すぎる
花弁は4枚だけど幅広く重なっているので4枚には見えません
子房の周りを多数の雄しべが取り囲む、花柱はなく柱頭が放射状に広がる、これは10見えていますが数は一定してないようだ
蕾はうなだれるように下向きになる、葉は細かく切れ込む
茎には開出毛が密生
直ぐ側には小さな花が多数咲いていた、環境によって花の大きさは随分変化させるそうです、大きい花と同じ場所なんですけどね
これで大きさは1cm程、雄しべの数も少なく柱頭は5
大きい花と比較してみました、とても同じ花とは思えない
(2018年4月撮影)
オレンジ色の花が目立つナガミヒナゲシ、これも道端などいたる所で生えています
花の大きさは普通4cm程度ですが2cm以下と小さいのもあります
浅いカップ型の花、蕊などは突き出ない
花弁は普通4枚だがこれは少し数が多いような、花弁の間に隙間はない
花柱はなく子房の上に直接柱頭が乗る、6裂している、毛が生えているようです
時には危険な人物、じゃなく虫物もいる。一つの花の寿命はそれほど長くないから長居は出来無さそう
蕾の頃は下を向いています、色づくに連れてだんだん頭をもたげてきます
1−2回羽状深裂した葉、毛が多く茎にも毛が生えている
極小花(2023年4月撮影)
アカバナルリハコベを撮っていて側に小さな赤いものが目に入りました、アカバナルリハコベの花弁が散ったのかと思いましたがどう見ても別の花、ナガミヒナゲシのようです、ナガミヒナゲシは普通4,5cmの花を咲かせますが時には1cmくらいの花もあります、今までも5,6mm程度のは見たことがありますがこれは2mmくらい、野草は標準より小さな花を咲かせることはよくありますがこんな極小の花を咲かせるとはね、背後のは多分オランダミミナグサ
これで高さ1cmくらい、花弁が3枚だけど初めからなかったか、花盤もしっかりありますが柱頭はどうだろう、基部に葉もあります、しかしこれで果実が出来るんだろうか
果実・種子(2016年5月撮影)
茶色く熟したナガミヒナゲシの果実、右後方には緑色の未熟なのがあります
果皮が乾燥して縮み上部の蓋との間に隙間ができ風に吹かれて種子が飛び出てきます。これは隙間に種子が見えていてこれからの様子。これを見ると植物の巧みさが実感できます
種子をばら撒いてみました、これは一つの果実だけ、ゆうに100個以上あるようです
種子の大きさは1mm弱、ほぼ球形ですが片側が窪んでいるようです。表面に網目模様があり凸凹しているのが分かります
中央のがナガミヒナゲシで周りのはマツバウンラン。種子は大きい方が発芽に有利ですがその分数が少なくなる。マツバウンランとの比較ですが大きくて数が多いとなるとそりゃ増えるわ
果実・種子(2016年5月撮影)
右が熟す前の青い実、左が熟した実です
上部に1mmくらいの隙間が出来ています。ここから種が飛び散る
頭の部分も河童の皿みたいで面白い
皿を取ってみたら中にぎっしり種が詰まっていました。ちょっとぶれてしまった
実を振ってみると中から小さな種がたくさん飛び出てきます。 これ一つで数百個は入っているだろうな
芽生え(2014年2月撮影)
葉の脇に見えている小さな幼体、これが芽生えのようです。子葉が細長い
一度見つけると他の場所でもわかりやすい。左が少し大きくなったロゼットで右側が芽生え
子葉は少し暑い。第一第二葉が出ているがまだ鋸歯はない
ロゼット(2012年2月撮影)
ロゼットで冬を過ごすナガミヒナゲシ。左側に芽生えたばかりのがありますがその時は単葉だそうです。右側のも単葉のが見えてますが他の葉が出てくると枯れてくるそうだ

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