ナガバギシギシタデ科ギシギシ属
(2021年5月撮影)
田植えの終わった田んぼ脇に生えていたナガバギシギシ、よく似たギシギシは在来種ですがこちらは外来種です
雌雄異花、と言っても雌花と両性花があり混在しています
雌花はブラシ状に細かく裂けた柱頭を持ち3個あります
外側の閉じ気味なのが外花被片で内側の広卵形のが内花被片で果実を包みます、これは全縁ですがギシギシは細かな鋸歯がある
柱頭が赤っぽいのがありました
同じ場所から両性花と雌花が出ています
雄花のようですが基部にブラシ状の柱頭が見えていて両性花なのが分かります
ボート状に見えているのが外花被片で反り返っているのが内花被片、内花被片は果実を包む役割があるから反り返っているのを見ると果実はできないんでしょうか、だとすると実質雄花かな
長楕円形の葉、ギシギシは縁が強く波打ち、こちらは細かく波打つそうですがそれだけでは区別は無理かなと思う
別の場所で撮りましたが縁の波打ちは弱いけど細かな波打ちがあります
(2017年6月撮影)
田圃の脇に生えていたナガバギシギシ、勿論この時点でナガバかどうかは分かりませんでした
輪生状に付く花序、雄しべが目立ちますが雄花はなく両性花か雌花だけのはず
よく見ると花の奥に毛状のものが見えています、あれが花柱なのでこれは両性花
これは内花被片が伸びて内側が見えませんが多分雌花
内花被片が伸びて閉じていく様子
すっかり大きくなった内花被片、基部にある膨らみが瘤体、萼片のように見えているのが外花被片
果実期、以前はこの瘤体が果実だと思っていたな、果実は翼の内側にあります
エゾノギシギシは外側の瘤体だけが大きくなりますがこちらは3つとも同じ大きさになるようです
内花被片が変化した翼は全縁、ギシギシは細かな鋸歯がある、去年見たのを今改めて見るとちと怪しいな(^^;)、アレチギシギシは瘤体が大きくなりその割に翼が小さい、これは未見なので今年見つけなくては
茎葉の縁が大きく波打っている、ナガバが一番波打つようです
(2016年5月撮影)
初めてのナガバギシギシ、初めてどころかギシギシの仲間はスイバを除いてアレチギシギシを一度アップしたきり。見かけてはいただろうにそんなに無視していたかな
雌雄同株、雌花と両性花があるそうでこれは雄しべが見えているから両性花かな。緑色の半円形のが内花被、上両側に深い匙状に見えているのが外花被です
右側外花被の手前に見えているのが雌しべのようです
果実期の様子、瘤のように見えているのが瘤体(そのまんまや)、その周りの襞がある翼のようなのが内花被が変化したもの、その上に萼のように見えているのが外花被です。果実の様子が仲間の区別に重要でナガバギシギシの内花被片は全縁となります
長楕円形の葉、波打つのが特徴
下部の葉には長い柄があるが上の方の葉は無柄となる、それにしても随分波打ってます

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