ムラサキセンブリリンドウ科センブリ属 |
多弁 雑種? 果実・種子 芽生え |
(2018年10月撮影) | |
台地上で普通に見られるムラサキセンブリ、今年は全般に秋の花が少ないので心配でしたがこれは例年並みでした | |
ちょっと分かりにくいですが左上にムラサキセンブリ、右下にセンブリが咲いています | |
全国的には希少で各地で絶滅危惧種になっていて本県でも準絶滅危惧種になっていますが秋吉台では普通に見られます | |
紫色の整った5弁花、花弁に紫色の筋が入る、こういうホッソリ形の5弁花が一番の好み(^^) | |
花弁基部に毛が密生する | |
リンドウ科なので雄性先熟、雌しべはまだ開いていませんが雄しべからは花粉が出ている、開いた葯は外向きになっている | |
これは開いたばかりなので当然雄性期でしょうが柱頭は開いている、あまり厳密ではないようです | |
白っぽい花もありました、センブリでも色が濃いのがあり判断に迷う花もあります。シロバナムラサキセンブリと言うのもあるから尚更です、多分交雑種もあるんじゃないかと思っている | |
花弁基部に蜜腺溝がある、淡黄色で細長い、蜜線から生えている毛も基部が淡黄色になっている。センブリとは蜜腺溝が位置・形・色とも決定的に違います | |
茎は暗紫色を帯びる、これは葉も暗紫色になっているが普通に緑色の葉のもあります | |
花の特徴を撮った後は風景風に。まずは秋吉台をバックに、ここは石灰岩は殆ど見られません | |
当然青空バックも(笑) | |
花弁を透かしてみました、赤紫色 | |
歩いていると他の場所でも次々と見られました | |
花一杯咲いている | |
4弁のもありました、センブリ属は花弁の数が変化しやすい | |
これは3,4,5弁が揃っています、この日は6弁のは見つからず | |
3弁のは初めて見たような気がします、流石に2弁はないだろうな | |
多弁(2018年11月撮影) | |
ムラサキセンブリに八重咲きのがあるのを知りました。流石にそれはそう簡単には見つかるものではないとおもいましたがこの日は多弁化したのに絞って探してみました。 この辺りにたくさん咲いていたムラサキセンブリ、最初に気になったのがこれ、花をみっしり付けているから多弁化したのもあるかなと安易な発想 | |
6弁のはもう普通に見られたので以降はパス | |
早速7弁のが見つかりました、これは各花弁の大きさが割と揃っている、雄しべも7本 | |
更にもう一つの7弁、これは花弁のサイズが不揃い、雄しべも6本しかないかな | |
更に8弁のもありました、捜索そうそう見つけたのでやったねと言った気分(笑)、結局この株だけで7弁2,8弁1が見つかりました | |
雄しべも8本あるのでこれは八重咲きではありません | |
この後は花を多く付けている株に絞って探してみました、これも7弁、雄しべも7本 | |
これも7弁、でも雄しべは6本 | |
花の数が少ない株でも7弁のがありました | |
これは花が一つしか咲いていない小さな株だったのに7弁だけが咲いていた | |
これは最初は7弁かなと思ったのですが帰ってから写真を見ると8弁でした、結局この日は8弁2,7弁6を見つけました、来年は更なるものを探してみよう | |
雑種?(2019年11月撮影) | |
多弁を探していて見つけたこれ、白っぽいからてっきりセンブリだと思ったのですが | |
接近して撮るとそれ程白っぽくはない、でもセンブリにしてもムラサキセンブリにしても花弁が随分細い | |
蜜腺溝の色形からしてこれはムラサキセンブリです | |
でも撮っている内に葯の形が随分違うことに気が付きました、これは一応ムラサキセンブリらしく葯が外向き | |
こちらは微妙に上向き、でもどちらも葯が随分小さいです、花粉も多分出ていない | |
こちらは花糸はありますが葯はごく小さく淡褐色です | |
こちらは淡褐色と黒い葯が混在 | |
葉はやや幅広くムラサキセンブリ風 | |
ムラサキセンブリとのツーショット、この辺りは多くのムラサキセンブリと少数のセンブリが混在して咲いていました。白っぽいムラサキセンブリはよく見かけますが一株に一つ二つとか少数、このように株全体が白っぽい花を付けているのは初めてでした | |
近くに同様のがありました、こちらは色の濃いのもありこれを先に見ていたらよく見かける白っぽい花をつけたムラサキセンブリだと思ったかもです | |
前の写真の右側の花、やはりアップで撮ると紫色が目立ってきます、でもやはり葯が小さく淡褐色 | |
柱頭の形もおかしい。台地上ではセンブリとムラサキセンブリが混在、仲間だからといって雑種が出来るとは限らないけどあってもおかしくないかな | |
果実・種子(2018年12月撮影) | |
この日の一番の目的の一つムラサキセンブリの果実、花が終わっているとセンブリとの区別がつかないので花を撮った場所に来てみました、これは色がまだ残っていますが花は終わっています | |
すっかり果実になっている、これも地味ですね | |
果実は萎れて褐色になった花被片に包まれているので直接には見えまえん、萼片もしっかり支えている | |
上部が2裂して果実が飛び出てくる、これはリンドウ科共通でしょうか | |
果実をひっくり返すと種子が簡単に出てきます | |
大きさ1mm以下、0.5mmよりは大きいか | |
網目状の凹凸があるのが何とか分かります | |
強拡大してもこの程度 | |
芽生え(2023年10月撮影) | |
ウメバチソウを探していて見つけた芽生え、ムラサキセンブリのようです | |
センブリの芽生えと比べて葉が細長いかな | |
これはどちらも本葉かな、左下に子葉が見えているような気もするがはっきりしない |