ムラサキニガナキク科アキノノゲシ属 白花
ケムラサキニガナ
果実・種子
(2015年6月撮影)
この時期林道沿いなどでよく見かけるムラサキニガナ、高さが2mくらいになるのもあって目立ちます。蕾は沢山つけていますがポツポツ咲かせて一斉には開かないようです
筒状の花を下向きに咲かせる、花の大きさに比べて総苞が随分小さいですね
真下から見上げるように撮るのはもはや定番(笑)
舌状花だけの花、柱頭が突き出て花粉を押し出しています
花粉まみれの柱頭
下の方の葉は羽状に裂ける、キク科でよく見かけますが上と下とでは葉の形が随分違います
(2012年6月撮影)
ムラサキニガナが長い花茎を伸ばして花を咲かせ始めていた
バックを選んで撮らないと全体像が分かりにくい
下向きと言うよりぶら下がるように咲く花
赤紫色が何とも言えずいいですね
光を透かしてみるとなおグッド。背が高いからこういう状況が撮りやすい
花弁先端の色がちょっと濃くなってマニキュアでもしているようだ
白花(2011年6月撮影)
ちょっと露出オーバーですが明らかに色が白い
でもどう見てもムラサキニガナ
どう見ても白花。名前に色が付いた花の白花はシロバナ○○と言うと何となく矛盾したような。シロバナムラサキニガナと言っていいかどうか分からないので一応タイトルのようにしました
花の裏側を見ると微かに紫色が残っているけど十分白花だよね
色以外は変わらずしっかり葯を伸ばしています。性質が定着するかな
ケムラサキニガナ(2022年6月撮影)
林の中で咲いていたムラサキニガナ、好きな花だしちょうど木漏れ日が当たっていたので撮影
少し倒れかかっていますが真っすぐ立っていると2mくらいありそう
頭花をぶら下げるように下向きにつける
茎に毛や腺毛があるケムラサキニガナをすっかり忘れていましたが偶々写っていました
腺毛があるのがはっきりわかります
花柄にも腺毛が多い。ただ品種レベルの違い、毛のあるのをケムラサキニガナ、毛の無いのをケナシムラサキニガナと言い総称としてムラサキニガナで基準標本は毛のあるそうです、ややこしい。過去記事を見ても毛のある方が多いような気がしました、正直なところ分けなくてもいいのかなと思います
細い円筒形の総苞、先端がパッと開く
赤紫の舌状花、これはほんと日が当たっている場所で撮りたいが林内や林縁など日陰の場所が多い
花が揺れているので日が当たっていてもどうしてもぶれます
指で抑えて撮影
葉は羽状に深裂、上の方の葉だと深裂というより突起のように見えます
果実(2019年7月撮影)
下の方が果実になっていたムラサキニガナ、上の方から咲いていくんですけどね
一つの頭花がつける果実は少なくこの方が観察しやすい、飛び始めた果実が中央に引っかかっているけどこれを撮ればよかった
中央部の果実がとれたのか平面形がよく分かります、粃が混じっている
長さ4mm程の痩果、キク科の痩果は縦溝が入ることが多いですがこれは結構深い、先端の白い部分が嘴でこれは短い
これはほぼ残っているがやはり平面上に果実がついている、キク科は頭花周辺が雌花で中央部が両性花のことが多いが雌花と両性花で痩果の性質が違うんでしょうか
果実(2017年6月撮影)
すっかり綿毛となったムラサキニガナ、綿毛になっていないのもありますが蕾ではなく花後のようです
白い冠毛
冠毛に上向きの棘があるそうですが流石にコンデジでは無理
綿毛が蜘蛛の糸にかかって空中に浮いていました、飛んでいる様子を撮るのはまず無理だから滅多にないチャンス
キク科だからこれも種子ではなく痩果、長さ4mm程、縦に溝があるのもこの仲間では普通、痩果先端の柄の用になっている部分を嘴と言うそうです

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