ムラサキケマンケシ科キケマン属 果実・種子
(2019年3月撮影)
普通に見られるムラサキケマン、咲くのも早く時には2月に咲くこともありいつもは近所で撮るので秋吉台で撮ることは滅多にありません、これは秋吉台、ここでも普通に見られる
茎上部に総状に花をつける
花の向きはてんでバラバラ、かといって全方向に向けているわけでもなさそう
長さ1.5cm程の花、色は濃いのから白っぽいのまで様々、先端にだけ色が残るのをシロヤブケマンと言いますが色の違いは連続的で明確に分けることは難しそう
上下の花弁に挟まれた左右の花弁が合着、ここを無理やり開けることが出来る力の強い昆虫だけが中に入れます。その様子は見たことない
花の付け根に糸状になった萼片がある、赤く見えているのがそれでしょうか
上下の花弁を開いてみました
雄しべは2本、長い花糸に比べて黄色い葯が小さい
柱頭は扁平で大きい、花被片が残っていますが緑色の部分が子房です
上から見ると幅広く扁平、ピントがあってませんが
苞葉は細かく裂ける、この仲間の重要な区別点
葉は2,3回羽状に細かく裂ける
(2018年2月撮影)
ムラサキキケマンが咲いていた、これは想定外だけど咲いていてもおかしくないな
紅紫色の花、当地のは花筒部分がやや薄いのが多い。この部分が白くなるとシロヤブケマンとなります
筒状の花、最後部が膨らんで蜜が溜まります。花弁は4枚、上下2枚は分かるけど左右のはわかりにくい
左右2枚は先端が合着している。ここをこじ開ける力の強いハナアブとかでないと中の御馳走にはありつけません
花の向きは全方向じゃなく180°くらいの方が多い
花の下の苞葉は先端が細かく裂ける
2回3出複葉
近くにもっと多く咲いていた、萎んでいるのもあるからもっと前に咲いていたもよう
野山のように見えますがこれでも町中の空き地、この仲間は多いですが町中で見かけるのはまずこれだけでしょうか
(2018年2月撮影)
ムラサキケマンが咲いていた、この辺りに何株もあった。この仲間の中ではいちばん身近に見られる
もうだいぶ咲いています、家のすぐ近くだけどあまり来ない場所だから油断したな
花筒が白っぽいけどシロヤブケマンと言うほどでもない、家の近くではこのような白っぽいのが多いな
花弁は4枚、上下の花弁に挟まれて左右の花弁が合着する
外側からではしべを見るのは無理なので開いてみました。上側のが下方に子房が見えているので雌しべ、柱頭が結構複雑な形をしている。下側のが雄しべ、葯が随分小さい。2本あるはずだがとれたかな
苞葉は大きく細かく裂ける
葉は2,3回羽状に細かく裂ける
果実・種子(2016年5月撮影)
ムラサキケマンは幾らでも見かけるのに今まで果実を撮ってなかったのに気がついたので撮ってみました
熟しても緑色のままなので気が付かなかった
種がすけて見えています、先端には雌しべの跡も残っている
種子を見ようと触ってみたらパ〜ンと弾けて一瞬何が起きたか分からず
果皮がまくれ上がって種子をふっ飛ばすようです。この感触が面白く癖になりそう(笑)
幸い種子が残っているのもありました、果皮が丸く円筒状に捲れているのもよく分かります
真っ黒艶やかな種子、まん丸で無くやや扁平な碁石状、エライオソームも付いています

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