ミゾコウジュシソ科アキギリ属 果実
(2018年5月撮影)
休耕田に生えていたミゾコウジュ、これで高さ1.5m程、高くなるので目立ちます
休耕田だと群生していますが耕作されると殆ど見られなくなります。国の準絶滅危惧種、本県でも絶滅危惧U類に指定されています
茎の頂部や枝分かれした先に多数の花序を付ける、一度に多く咲くことはなさそうで特に下から咲く傾向もなさそうです
2個の集散花序が対生して輪生状に見える輪散花序と言うそうです
花の大きさは4,5mmと小さい、萼筒や花筒に毛が生えている、腺毛も混じっているかな
上唇に沿って雄しべ、黄色い葯の間に見えているのが雌しべかな。雄しべの内下側の葯は不稔だそうです
花糸の基部に突起がある、昆虫がこれを押して奥に入ろうとすると葯が下がってきて花粉をふりかけます、仲間のキバナアキギリでも同様の構造が見られます
葉は対生で長楕円状披針形〜広披針形、短い柄があり鈍い鋸歯がある
茎は四角く下向きの細毛が生える
(2013年6月撮影)
初めてのミゾコウジュ、かっては普通に見られたそうだが今はすっかり少なくなり各県で絶滅危惧種になっています。本県でも絶滅危惧U類に指定
花はイヌコウジュに似てますが初夏に咲くことはないから間違えることはない・・・だろう
正面から見ると上唇がホッソリしていてイヌコウジュとは随分違います
雄しべの葯隔が上下ほぼ同長なのが特徴。昆虫が入っていくと下側のを押しててこの原理で上側の葯が降りて花粉を付けるのでしょうか
萼片や花弁に細毛が密生、腺毛も混じっているそうだ。花弁が落ちると萼片が左右から閉じていく
茎は四角形で稜に毛が生える。葉は鈍い鋸歯がある
果実(2023年6月撮影)
花も咲いていたけど果実もなっていたミゾコウジュ
萼筒の奥に見えているのが果実、シソ科なので種子ではなく果実
取り出してみました、4分果ですが1個どこかにいってしまった、小さいので取り出しにくい
大きさは1mm弱、球を4分割した形、左のは球面部分が、右のは内側部分が見えています
表面に微突起がある、縦方向に並んでいるようだ

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