ミヤマフユイチゴバラ科キイチゴ属 果実・種子
(2021年8月撮影)
葉先が尖り気味なのでミヤマフユイチゴかなと思って撮ってみました
フユイチゴだと正面からでも萼片背後の長毛が目立ちますがこれは見られません、蕾を見ても伏毛はあるが長毛は見当たらないのでミヤマフユイチゴでよさそうです
今回気がついたのですが花弁が殆ど直立しています、この後他の場所でも見ましたがやはり直立していました、フユイチゴはもっと開きます
ただこれは花弁がやや開き気味、萼にも多少長毛が見られフユイチゴの血が少し入っているかもしれません。実際この周辺には多くのフユイチゴが咲いていました
こちらは別の場所、以前ミヤマフユイチゴとして撮った場所です
ここも花弁はほぼ直立、萼にも長毛は見当たりません
雄しべより雌しべが僅かに長いのも区別点でしょうか、フユイチゴは雌しべが長く突き出ています
葉の尖り具合は微妙、これだけで区別するのは難しそうです
更に少し離れた場所、ここも葉先は尖っている
花被片直立、長毛は見当たらない
これは花被片が開き気味、あんまり厳密に判断するとミヤマはなくなりそう
茎に棘がある、フユイチゴは無いか少ない&茶色い短毛が密生しています。櫛歯状の托葉があります
(2015年9月撮影)
ミヤマと名がついてもちっとも深山ではない場所でも生えているミヤマフユイチゴ、ここも人家が近くにあるような場所
萼片が花弁より長いそうですが萼片が反り返っているので比較しにくい
これだと何とか萼片の方が長いと分かるかな
雌しべの花柱が雄しべより少し長い程度なのでちょっと突き出ている程度、フユイチゴはずっと突き出ます
萼片の裏には長毛がない、フユイチゴは長毛が密生
葉先が尖る、フユイチゴは丸い。これなどはハッキリしていますが結構迷うのもあります
果実(2021年11月撮影)
林縁になっていた赤い実、葉の先端が尖り気味のようだからミヤマフユイチゴのようです
萼片裏にも毛が少ない、無毛とも言えずアイノコフユイチゴかもしれない
長い花柱や雄しべが毛のように残っている、果実だけではフユイチゴとは区別がつきません
ミヤマの方が粒々の数が少ないのが多いような気がします
少ない粒でも大きさに多少ばらつきがある
水分たっぷりの果実ですが種子の周りはゼリー状になっている、鳥の消化管を通りやすくする工夫
種子と書きましたが正確には核果という果実です、大きさは2,3mm、あまり曲がってない勾玉型、背の部分に溝があるが中央のや左のでその様子がわかります
背の部分に多数の突起、お腹の部分はそれ程突起はない
果実(2013年11月撮影)
遠目に赤い実が生っていたけど正体が分からなかったので接近
なんだフユイチゴか、パスと思ったけどよく見たら葉先が尖っているミヤマフユイチゴじゃないか
いままで花は何度か撮っているがフユイチゴの群落に混じって咲いていたりして実の頃は場所が分からなくなっているから見たことなかったよ
フユイチゴに比べて粒が不揃い、1個2個3個と少ないのも結構ある。柱頭が吹き出ていないのが影響しているんでしょうか
萼片は無毛、フユイチゴなら開いているのを見ても毛がはみ出て見えます
これが一番大きかったけどそれでもフユイチゴに比べて粒が少ないな。ただ色は真っ赤です。ここだけの特徴かどうかは分かりませんが

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