メドーセージシソ科アキギリ属
(2020年8月撮影)
同じく捨てられた土に含まれた種子から芽生えたメドーセージ、以前もこの近くの林道脇で見かけましたがそこもやはり土が捨てられるような場所でした
濃青色の花、これは本来の名前ではなく流通名だそうです、それも間違えられたとか
上唇先端から突き出た柱頭、まるでアリクイの長い舌。上唇に毛が生えている、毛は好きだけどこれは剛毛すぎる
上唇を下から見ると細長く開いていて中に蕊が収まっています
萼筒と花筒の色の違いがハッキリ、萼筒先端は2裂、下唇も浅く裂けている
アキギリ属なら雄しべの構造が変わっているはず、で上唇をカットしてみました
柱頭は2裂、アキギリ属は2裂した片割れが小さいか無いのが特徴のようです、花柱に毛が生えている
当然ドアップ、もう少し背景を選べが良かった、どんな役割があるんでしょうね
雄しべは2本、花糸は花柱より太い
構造は複雑、T字型の縦棒部分に交わった横棒部分が花糸、右側は正常の雄しべですが左はアキギリだと仮雄しべになっているんですがこれは少し膨らんでいる程度かな。T字の交差部分もゆるく可動域が大きそうです
(2018年9月撮影)
林道脇に咲いていたメドーセージ、庭に植えられているのはよく見かけますが逸出しているのを見るのは初めてかな。ブラジル・アルゼンチン・パラグアイ原産、園芸種として入ってきていますがこの名前は厳密には流通名のようです。和名を探したがないようです
青紫色の花、見た途端キバナアキギリにそっくりだと思いましたがやはり同属のアキギリ属でした。ただあちらは草本ですがこちらは小低木だそうです
何かを掴みそうな花冠、こんな建設用具があるよね。上唇先端に雌しべが突き出ている、花冠上部に短毛が生える。萼筒は先端が上下に2裂している
上唇は内側に丸まって閉じているので内部はよく見えず
シソ科の柱頭は2裂することが多いですがこれは裂けていないようです
葉は対生で卵形細かな鋸歯があり長い葉柄を持つ
上部の葉は無柄のようです、茎に毛が生えている
茎の毛は腺毛が混じっているようです

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