マルバハギマメ科ハギ属 果実・種子
(2017年7月撮影)
台地上で普通に見られるマルバハギ、ハギと言えば秋の花ですがこれはは夏の初めから咲き始めます
花柄が短いので総状花序が密集状態、よく似たヤマハギは花序がやや疎らです
竜骨弁が翼弁よりやや短い、ヤマハギは少し長い
旗弁に濃赤色の筋、紫外線が見える昆虫にはハッキリ見えるんでしょうね
反った旗弁、雄しべの花糸基部が合着して筒状になっている、雄しべの中から雌しべが突き出ている
マルバと言えば文字通り丸い葉の意味の他鋸歯がない場合にも使われますがこれは楕円形だしハギ属の小葉は鋸歯がないのが普通だしふさわしい名前とは思えません
(2010年9月撮影)
残暑と言うにはまだ暑い日が続いているけど花の方はもう秋の気配が漂い始めている。秋の七草のハギも咲き始め、もっともハギと名の付く花も多いからな、これはマルバハギ
どう見てもマメ科の花だけどハギと名がつくと上品に見える
旗弁に花粉が付いているけど昆虫が訪れたんだろうか
蕊がちょっと顔を見せている
果実・種子(2017年7月撮影)
花はしょっちゅう見ていたのに果実はまだだったので撮ってみたマルバハギ
まだ緑色の果実には長い花柱が残っている、周りに茶色く見えているのは花被片でしょうか。マメ科の果実と言えば種子が何個か入った長い莢を思い浮かべますがこれは1個だけで短いのでつい見逃していた
茶色くなったのもありましたが薄っぺら、中身の入ってない粃でした、こういうのも結構あった
これは膨らんでいるので種子が入っているのは確実
果実や萼片には伏毛が密生しています
種子は長円形で長さ3mm程、表面に艶があり斑模様が入っています

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