クサギシソ科クサギ属 果実・種子
(2020年8月撮影)
これはクサギ、林縁などでごく普通に見られます。漢字で書くと臭木ですが花は甘い芳香を放っています
花弁は開くと強く外側に反るので正面から見ると星と言うかヒトデのよう
雄性期の花、4本の長い雄しべが突き出て雌しべは下側に花の方に曲がっています、自家受粉を避ける工夫ですがまるで家庭内別居
雌性期の花、雌しべが真っすぐ伸び雄しべはくるくる曲がって収まっています
紫色の葯、灰色の花粉が出ている
柱頭は2裂、何か毛のようなのがついていますが他の果実の綿毛でしょうか
花の奥に水滴が見えますが蜜かな、朝露かもしれない。アゲハの仲間が吸蜜に来ているのを見かけます。花の形からして大型の蝶がポリネーターでしょうね
蕾の様子、萼筒からまるでグーパンチを出しているよう、花筒の赤が綺麗です
開き始めている蕾がありました、まだ花弁は平たいまま
丸くなった蕊が収まっている、5本見えていますが花糸は基部が赤くなっているので中央下側に見えているのが花柱でしょうか
葉は対生し広卵形〜三角形
裏面脈状に毛が生えている、微小な腺点と少数の大きな腺点があるそうで緑色のやや大きな点状に見えているのがそれでしょうか
(2017年8月撮影)
林道沿いに咲いていたクサギ、ごく普通に見られるので撮るのも気分次第
これは木漏れ日が当たって綺麗だったので撮ってみました
右側が雄性期の花、4本の雄しべが突き出ている、基部に曲がっているのが雌しべでしょうか、左が雌性期、雄しべは下部にくるまっていて雌しべが真っ直ぐ突き出ている
シソ科らしい2裂した柱頭だけどあまり裂けません
長い花筒の下にラグビーボールのような萼、果実期には平開して赤くなる、その下にヘラ状の葉が苞でしょうか
葉は長い葉柄があり広卵形で全縁
裏面脈上や葉柄に毛が生える、微小な腺点と大きな腺点があるそうだが見えていないかな
特徴を撮り終えた後は綺麗に撮ってあげましょう(笑)
真っ青な空に白い花弁赤い花筒が映えていました、雌しべが伸び始めているので雄から雌への切替時か
花柱の長さは花筒の倍はありそう
果実(2018年10月撮影)
林道脇に果実をならせていたクサギ、つい赤い実と書きそうになったけど赤いのは萼片で果実は青黒い
木漏れ日が当たってすごく綺麗だったので思わずカメラを向けました
光に透かした萼片がとても綺麗、何時もは植物の特徴ばかり撮っていますがこういう時もあります
青からだんだん黒くなってくる果実、表面艶々で私の顔が写っているかも
皮は簡単に剥けます
果皮に浅い溝があるのでそれに沿って切ってみると種に触れずに切ることが出来ます。果肉は青と白に2層になっているようです。中果皮と内果皮かと思いましたが種子ではなく核果なのでこれはどちらも中果皮なのかな
4分果からなります、一つの大きさは6,7mm
一つの果実は当然球を1/4にした形
表面には網目模様の隆起があります

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