クルマバナシソ科トウバナ属 果実・種子
(2019年10月撮影)
まだ咲いていたクルマバナ、この日はここだけでなく他でも見かけた。今年開花確認したのは6月23日、WIKIなど大抵のサイトで花期は8−9月と書かれているけど多分出処は同じなんだろうな、図鑑などで花期(アンド草丈)はずれることが多く参考程度にしかならない
萼筒から赤紫色の唇形の花を出す、上唇にそって長短2組の雄しべ、その間から2裂した柱頭が出ている
正面から見ると雄しべが長短2組で葯が2室なのもわかる、間に紫色に見えているのが柱頭
下唇に生える毛は結構太くもう毛と言うより突起と言えるレベル
なんか変なのが飛び出ていました、雄しべのようです、まるで下を伸ばした幽霊
花冠の落ちた萼筒、先端が5裂、長毛が生えている、花序下部に線形に見えているのは小苞でこちらも毛が生えている
萼筒内部にも長毛が生える、果実を保護するんでしょうか
茎には下向きの毛が生える
葉は対生し長卵形、上面に毛が生える、特に縁の方で目立つようだ
裏面に腺点があるが数が少なく目立たない
(2019年6月撮影)
もう咲いていたクルマバナ、そう言えば3年前もここで見ていたがその時は7月中旬、6月に咲いているのを見たのは初めてかな
輪生状に花序を付けますが初めはその間隔が短くまとまって咲いている、成長するに従ってだんだん間延びしていきます
正面から見た花の大きさは4,5mm、私的には程よい大きさ、紅紫色の花の色もそれ程濃くなくいい色合い
正面から見ると上唇に沿って左右から伸びているのが花糸、中央に見えているのが花柱
下唇は3裂、毛が生えている。紫色の斑紋、黄色も混じっている
雄しべは長短2組ある、葯室が離れているので短い方も4つ葯があるように見える。花柱は花糸より太いようだ、2裂した花柱はよくわからない、花冠にも毛が生えている
萼筒にも長毛が生えている、淵の部分がより濃く彩られている
花序下に線形の小総苞、こちらにも長毛が生えている
葉は対生し卵形〜狭卵形、裏の腺点を撮るのを忘れた
茎に下向きの毛が密生している
(2018年7月撮影)
遊歩道脇に咲いていたクルマバナ、台地上だけでなく林道や麓などあちこちで見られます
輪生状に花が咲くから車花なんでしょうが一度に多くは咲かないので車のように見えることはないかな
赤紫色、上唇2裂下唇3裂とシソ科らしい花、下唇隆起部に毛が生えている
上唇に沿って長短2組の雄しべ、短い方が葯が小さそうだ。他の花を見てみると短い方は萎れていることもあり進化的にはだんだん無くなる方向にいっているんでしょうか、と素人的に大胆に考える
シソ科の柱頭は2裂することが多いけどこれは裂けていないかな。花冠外側に毛が生えている
花柄基部に小苞があり毛が生えている
葉は対生ではっきりした鋸歯がある、縁や葉柄に毛が生えている
茎には下向きの毛が生えている
青空バック、でも花の数がそれ程多くないから冴えないな
果実(2019年10月撮影)
果実期になってすっかり赤くなっているクルマバナ、赤いのは萼ですが第2の花を咲かせているよう
萼筒の奥に黒く見えているのが種子じゃなくて果実
4分果が収まっている様子を撮りたいのですが小さいので難しい
軽く振ると果実がポロポロ落ちてきます
萼筒に比べて小さな果実
大きさ1mm程、特に模様はないようだ
微細な凹凸があるようで艶々ではない

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