コシオガマハマウツボ科コシオガマ属 果実・種子
(2020年9月撮影)
新たな群生地が見つかったコシオガマ、以前この近くで数株生えているのを2度ほど見かけていてそれはいつもの場所から種が飛んできたのかと思っていましたが多分ここからだったんだ
思いの外群生していました、ここで見られるんならもうあそこに行く必要はないな。あっち方面もあれは咲かなくなりあれだけを見に行くのは地味すぎるしますます足が遠のきそう
こうやって見るとママコナとよく似ています、同じ科ですしね
下唇は浅く3裂、2条の隆起があり白くなって長毛が生えている
上唇に沿って蕊がある、葯の間に柱頭が見えている、微妙に2裂しているような
雄しべは4本、長い花糸が見えている、その上に花柱、柱頭部分の色が変わっている
蕊が花冠から突き出ることはない、葯に毛が生えているような
下唇下面に斑紋、初めて気がついた
下唇隆起部分は花の奥まで続いていてまるで補強材
花冠外側に毛が多く生える、腺毛も混じっているようです、毛が長いので影が落ちている
花冠はまるごと落ちて長い花柱が残る、下部に毛の痕跡があるようです、肝心の柱頭部分が背後の花と重なってコントラストが落ちてしまった
茎、葉、萼に腺毛が密生、触るとベタベタします
腺毛拡大、密生しすぎ、他の種も引っかかっている
葉は対生し三角状卵形で不規則に裂ける、細かな毛が生えている
最後は青空バック、青空が広がって気持ちよかった
(2019年10月撮影)
この辺りに群生しているコシオガマ、他の場所で2ヶ所ほど細々と生えているのを見たことがありますが後が続かず安定して咲いているのはここだけ
上部の葉腋に一つだけ花をつける、今年も数は多かったが大きな株がなかった
淡紅紫色の鮮やかな花、やはりこれは晴れた日に訪問したい。上下2唇の筒型、下唇は浅く3裂、2条の白い膨らみがありそこに長毛が生える
上唇窪みに沿って雄しべが見えている、4本あるはずだが2本しか見えてないかな
花冠はきれいな状態のまままるごと落花、基部が白く筒状になっている
表面に腺毛が混じった毛が生えている
花が落ちた後は長い花柱が残っている。毛が疎らに生えていて上部が紫色を帯びる
膨らみ始めた子房がありました、表面に腺毛が密生
萼片は5裂、裂片も裂ける、これも腺毛が密生、触るとベタベタします
茎や葉にも腺毛が密生
腺毛が密生しすぎて却ってドアップしづらい
最後は逆光気味に青空バック
(2018年10月撮影)
大分咲いていたがやはり例年に比べると少ない
大きく口を開けたピンク色の花、出来れば日が当たっている状態で撮りたかった。でもこの日は曇り、その分朝露があまりかかっていない、花を撮るにはこの方が好都合
花は正面から見ると三角形に見えます。花冠は筒型で上唇は浅く2裂、下唇は3裂、これだけ見るとシソ科の特徴、科は全く違うけど特徴が似ていることがあります、科を超えた何か利点があるんでしょうか
下唇中央裂片に2個の膨らみがありそこだけ白くなっている、長毛も生えている
上唇に沿って4本の雄しべ、左右の花糸が何とか分かる。葯の間に見えているのが花柱のようです
花柱先端が下側に曲がっているのが分かります
花冠外側に毛が密生、腺毛が混じっているようです
花冠はまるごとそっくり落ちて花柱だけが残る。これにも毛が生え腺毛も混じっている
先端は下向きに曲がり淡い紫色になっている、柱頭はやや膨らみ突起がある
萼片は5裂、裂片先端には鋸歯がある、こちらも腺毛が生える
茎に開出毛、こちらも腺毛が交じる、もう腺毛だらけ
葉は対生し三角状卵形で羽状に深裂する、こちらも細かな毛が生えているようで細かな水滴が付いている
果実・種子(2019年11月撮影)
10月に花を見に行った時未熟な果実を見ていたので熟したのを見るべく来てみました、ところがあんなに群生していたのに全く見つからない、もう店仕舞したかと思いましたがなんとか紅葉しているのを一株見つけました。紅葉してなくてもあの特徴的な葉が残っていれば見つかりそうなんですけどね
果実も赤くなっていてまだ腺毛が生えています、花柱も残っている
上部が開いて中の種子が見えています、内部は2室のようです、周りに見えているのは萼片
風に吹かれての自力散布でしょうか、周りに種子が見えているが自分自身の腺毛にくっついてどうする
風に吹かれての自力散布でしょうか、周りに種子が見えているが自分自身の腺毛にくっついてどうする
例によって葉の上にばらまいてみました、これでほぼ全量、40個程ありました
種子の大きさは1mm程、網目模様があります
網目が立体的なので種子の実質部分はもっと小さそう

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