コメナモミキク科メナモミ属 果実・種子
(2018年9月撮影)
オオオナモミと一緒に生えていたコメナモミ、白っぽい大きい葉がオオオナモミで下や左上に伸びているのがコメナモミです。名前は似ていますが花は全く違います
花は地味だけど周りの総苞が目立つ、普通5本、長さだけでなく腺毛がビッシリ
筒状花と舌状花からなるが舌状花は3裂しているが小さい
筒状花から2裂した柱頭が出ている、左下には舌状花からも2裂した柱頭が出ていて雌花のようです。筒状花先端は5裂ですが4裂のもあるもよう
短い葯筒から出た柱頭
やはりこれは腺毛を撮らなくちゃ、ビッシリだし大きいし先端が丸いし如何にも腺毛
花柄や茎に伏毛が密生、個体によって差があるようで短毛や殆毛がないのもあるようです。メナモミは開出毛が密生している
葉は対生し卵形〜長卵形、先の尖った鋸歯がある
果実(2020年11月撮影)
メナモミの近くで生えていたコメナモミ、こちらは咲くのが少し遅いのでまだ咲いている花もありましたが果実になっているのもありました
茶色くなってすっかり果実になっている状態
中央に黒い種(キク科なので痩果)が見えています
拡大すると周辺部ではまだ花の跡が残っています、周辺は雌性花なので性質が違うのでしょうか
総苞にはまだタップリの腺毛、痩果とは直接結びついていないのでくっつき虫にしているわけでもなさそう
痩果をばらまいてみました、腺毛がネバネバしますがあっさり外れます、先端が尖った石鏃のような形
拡大すると凸凹なのと平滑なのがあります、稜があるから多分どちらもこちら側が内側を向いている面
痩果についている膜状のは鱗片、外側の痩果の鱗片には腺毛がついているそうでこれは内側の痩果、面は平滑で筋が入っているようだ、だとすると前の写真の凸凹のは外側の痩果かな
果実(2019年11月撮影)
果実期になってすっかり茶色くなったコメナモミ、花期の頃と姿は変わらず言うなれば弁慶の立ち往生(オーバー)
長い果柄、物は同じなのに花期の頃は花柄で果実の頃は果柄、読みは同じだけど漢字が違ってくるのがややこしい
まだ総苞には腺毛が残っている
腺毛にはまだ粘りが残っているようで小さな昆虫がくっついていました
キク科なのでこれは痩果、随分凸凹している、内側のは腺毛がついてないが外側のにはついている
総苞片と外側の痩果、大きさ3mm程、先端だけじゃなく背にも腺毛がある
内側の痩果には腺毛がない、大きさも若干小さいような

inserted by FC2 system