コクランラン科クモキリソウ属 果実・種子
偽球茎
(2018年6月撮影)
クモキリソウ属第2弾コクラン、クモキリソウと同じような環境に咲いてきますがこちらの方が咲くのが少し遅い。写真では3株見えています
色が黒紫色な以外はよく似ています
正面から見ると側萼片が少し大きいようだ、唇弁も中央のくびれが大きい
蕊柱に2個の花粉塊、1個は外れています、訪問昆虫に付けそこねたのでしょうか
花粉塊と言っても花粉の粒々感は全く無い、まるで小さな宝石
開き始めた蕾、花柄(花柄子房)が捻れているのが分かります
(2015年6月撮影)
暗い林床に生えたコクラン、左側の葉が去年のです
一週間前見た時は蕾だったのでもう咲いているだろうと思って来てみました。長い茎を伸ばして総状に花をつける、これで15cmくらいだったでしょうか
黒蘭と言っても花は暗紫色、黒い花は存在しないですけどね
蕊柱から出ている黄色いのは花粉塊、二つあるようです。虫が写っているけど全く気がつかなかった
基部にあるのは苞葉でしょうか。これも気がつかず画面隅に写っていてのをトリミング
少し離れた場所に4株ありましたがどれもまだ蕾でした。若緑色のが今年の葉、その下のが去年、更に下のが一昨年の葉でしょうか。一度生えてくると3,4年同じ場所で見ることが出来ます
こちらは去年見つけていた別の場所、10株くらい生えていた
ここの花はみな真っ黒(黒じゃないですが)、やはりコクランはこれくらいの色じゃないとね
果実(2016年8月撮影)
苔むした倒木に生えたコクラン、既に果実になっていますがここなら個体識別が確実なので来るたびに観察していました
でも茶色く熟さないままシーズンが終了してしまった、冬場空になった果実は見かけるんですけどね
果実(2015年1月撮影)
この仲間としては珍しく冬でも常緑なのでわかりやすいコクラン
冬になってもまだ実を付けているのも偶にあります、もっとも種子はとっくに飛ばして空っぽですが
稲の籾殻を大きくしたような実、先端にラン科の名残が残っています
果実(2012年1月撮影)
セリバオウレンの群落の中にコクランが生えていた。冬でも葉は枯れないんですかね、それとも新しく出てきたのかな
実と言ってもカラカラ
こちらは葉の上に何か灰のような物が被っている
今時花粉がある分けないからどうやら種のようです。ラン科の種は全般に小さいけどほんとちいせ〜
ちょっと揺らして種を飛ばしてみました。左の方に飛んでいるのが分かるだろうか
偽球茎(2017年3,7月撮影)
苔むした倒木に生えていたコクラン
これは3月の撮影、前年の果実が残っていた、中に何か見えていますが種子は極小だから違うだろうな
緑色の太い茎のようなのものは偽球茎といいます、球とついているが円筒形、偽とついているからこれは茎ではないんでしょうね
葉の基部は葉鞘となって偽球茎を包む、まるで多肉植物
7月、同じ場所です
前年の葉はなくなり新しい葉が出ていました
前の年の偽球茎の根本から新しい偽球茎が出ています、このようなことが2,3年続きます

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