コバノガマズミガマズミ科ガマズミ属 果実・種子
(2020年4月撮影)
3種類のガマズミの中では最初に咲き始めるコバノガマズミ、でも他の2種もそれ程違うわけでもない。よく似た種類は花を咲かせる時期をずらせることも多いですがこの3種は同じ頃咲くのでややこしい。
樹木の花は手が届くかどうかがポイント、ここは程よい高さに咲いていた
枝先に散房花序を出す、まだ蕾もありますがちょうどよい咲き具合でした
雄しべがまるで毛のように突き出ている
花の大きさは5mm程、雄しべは5本、中央に子房が見えている
子房の上に雌しべ、まだ開いていないようです
葉は対生で細長く卵形〜楕円状披針形、コバと言うよりホソバと言った方がよさそう、概ねこれで他の2種と区別できますが迷うようなのもあります
葉柄基部に線形の小さな托葉、他の2種はこれがありません、ただ本種でもないのがあるようです
葉の裏に星状毛が密生、ここまではっきり見たのは初めて
葉の基部に腺点があります、この周りだけ腺毛がなくまるで草むらの中の池
脈上には星状毛だけでなく絹毛も生えている
(2018年5月撮影)
林縁などで割と見られるコバノガマズミ、よく似たのにガマズミやミヤマガマズミがあります
花序だけ見ても区別はつかない
散房花序
花はどれもそっくり、と言いつつつい花の方を撮ってしまう
5枚の花弁に長い5本の雄しべ、半球形の子房から花柱が出ていますがまだ柱頭は開いてないかな
葉は対生で卵形〜楕円状披針形、名前のとおり他のと比べて細いですが迷うのもあります
葉柄基部に針状の托葉がある、これが最大の区別点、他のにはない。裏面に腺点があり基部付近に大きな腺点(恋緑色の部分)がある。葉柄が5mm前後と短いのも特徴
(2015年5月撮影)
普通に見られるコバノガマズミ、あまり背が高くならない内でも多くの花を咲かせるので観察しやすい
5mm程の小さな花を多数つける、花弁も雄しべも雌しべも皆白色
散房花序で花序はほぼ水平
ガマズミ、ミヤマガマズミと比べて葉が細いので区別しやすいですが最大の違いは葉柄基部に托葉があることでしょうか、葉柄自体も短い
葉柄や茎に短毛や星状毛が密生、画面右下に星状毛が写っているようです、ハッキリ写せたのは初めてかな
果実(2016年11月撮影)
赤い実をたくさんつけたコバノガマズミ
実の数も多いし秋の果実の中でも一番美しい果実の一つかな
ただ何時までも残っていると鳥に人気がないのかなと思ってしまう
大きさは8mm程度、先端に花の跡が残っている
皮を剥いて種子を取り出してみました、種子は1個、果肉はあまりないですね、鳥に見掛け倒しだよと見破られているか(笑)
種子と書きましたがこれは核果、表面の固い部分は内花被で種子は更にその中に種皮に包まれて入ってます

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