ゴマノハグサゴマノハグサ科ゴマノハグサ属 果実
(2022年7月撮影)
藪の中に生えていたゴマノハグサ、背が高いので目立ちます、ゴマノハグサ科は全世界で3000種もある大所帯ですが日本のゴマノハグサ属は5種程、その代表ですが数は少なく国でも福岡県でも絶滅危惧U類に指定されています
途中で枝分かれしていますがほぼ真っすぐ立っています、これで1.5m程
近寄っても花が咲いているのか咲いてないのかよくわからない状態、突き出た雌しべが見えているので何とか咲いているのがわかります。蕾もあったし一斉に開くことはなくゆっくり長く咲いていくようです
壷型の花、花冠は先端が浅く5裂します、雌性先熟で雌しべが真っすぐ立っています
雄性期で雄しべが出てきました、雌しべは下に垂れ下がっています
雄しべは4本だそうですが手前は2つありますが奥のは大きく合着しているのか、その上に緑色に見えているのが仮雄しべ
こちらも奥の雄しべが大きい、仮雄しべに影響されたか
横から見ると白く楕円形に見えているのが奥の雄しべの葯でしょうか、左下のは雌性期なので葯は見えていない
これは花後でしょうか、花弁は落ちて子房は萼に包まれ雌しべが残っています、左上のは子房が膨らみ始めている
茎は四角く稜がある、葉は対生、これは三角状ですが変異があるようです。しかし科や属の代表で数が少ないと名前で検索しても科や属の情報ばかり出てくる
(2018年8月撮影)
ゴマノハグサ科は大所帯、APG分類で大分分家独立していきましたがそれでも多くの種が含まれます。その中で代表のゴマノハグサは数が少ない、環境省の絶滅危惧種U類、本県でも絶滅危惧IB類に指定、本家衰亡の危機だよ
この場所でも以前はもっと生えていたのですが年々少なくなっているような気がします。他2ヶ所でも見ていたのですが見られなくなってきたな
緑色の地味な花、花柄基部に見えるのは苞葉でしょうか
筒型の花は先端が浅く5裂、4本の雄しべ、その下に雌しべ、雄しべの上に見えている平たいのは花弁ではなく仮雄しべ、太い花糸も見えている
仮雄しべにも花粉が出ているように見えないこともない、この役割はなんでしょう
雄しべは脱落したのでしょうか、雌しべだけ残っている
横から見ると雌しべだけ花冠から突き出ている。仮雄しべも先端が僅かに見えている
花後でしょうか、長い花柱が残っている
葉は対生でやや尖った鋸歯がある、茎は四角で無毛
果実・種子(2018年10月撮影)
茶色く果実期になったゴマノハグサ
口を開けて種子をばら撒く、右側のは果実が見えています
大きさは5mm程度、二つに裂けて種子を出す
半分とってみました、ゴツゴツした黒い種子が入っている
大きさは1mm程度、随分凸凹している
反対側は微細な凹凸はありますが意外と平滑です

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