(2018年9月撮影) |
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黄色い花を咲かせているキツリフネ、いつもの自生地は今年は株が小さく全く蕾を付けていないのでこちらにやってきました。ここは種を撒いて育てたそうです
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葉腋から長い花柄を伸ばして吊り下げるように花をつける、花弁は5枚だけど左右の2枚は合着して3枚に見えるそうだ
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見れば見るほど奇妙な花ですね、ツリフネソウと違い距はあまり巻きません
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訪問昆虫の為に広いプラットフォームを提供
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間口も広く赤い斑紋の蜜標もあって親切設計・・・かどうか分からないけど
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上からぶら下がっているのは雄しべ、花糸基部は合着して筒状になり中間部は膨らんで雌しべを包んでいる
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葯はあまり葯らしくないですね、下を通る昆虫に花粉シャワーのサービス
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雄しべがそっくり落ちて子房が露出しているのがありました
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まるで鉛筆、緑色が子房でその先黄色くなっているのが花柱でしょうか。どちらもこんなにホッソリなら6枚目のように花糸が大きく膨らむ必要ななさそうですけどね
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萼片がまるで仮面のよう。萼片は3枚でもう1枚は大きく変化して袋状になり先が距になります
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子房だけ残っているのがありました。果実になっても多少膨らむ程度でそれ程形は変わりません
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葉は互生し長楕円形〜卵形、丸みのある低い鋸歯が特徴でこれも花が咲いていなくても分かりやすい
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果実・種子(2017年11月撮影) |
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緑色の果実がなっています、まだ未熟かと思いましたがこれで熟しているようです、カタバミもそうでしたが積極的に種子を飛ばすのは緑色のでも熟しているといえるのかな、カラカラに乾燥すると弾き飛ばす機能も失われるだろうしね
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長さは1cm程、花に比べるとすごく地味、動物に食べて貰う必要はないから地味で目立たない方がいいだろうな
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軽く触れてみると一瞬何かが指に当たった感触があってご覧のようになりました、何が起こったか分からなかったよ
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どうやら果実が弾けて種子を飛ばしたようです、内側に茶色い種子が見えています
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弾かないようそーっと置いてみました、撮影した0.5秒後、触れもしないのに弾け飛んだ、少しタイミングがずれたらその瞬間が撮れただろうにな
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種子が飛ばないよう押さえて弾けさせてみました、それでも幾つかは飛んでいった、右下の長いのは胎座のようです
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弾けて丸まった果皮、外側が強く収縮して種子を弾き飛ばすようです
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種子の大きさは3,4mm、表面に網目模様があります、熟するとこれはなくなるようですが熟したのはなかなか見られないだろうな
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