キッコウハグマキク科モミジハグマ属 果実・種子
冠毛
芽生え
(2020年11月撮影)
秋が深まるにつれて咲き始めるキッコウハグマ、この日はまだ咲き始めで咲いているのは僅かでした
風車のような花が可愛い
前の写真の右下、開き始めた蕾がありました、花が3つあるのがわかります
白いのが見えているのが蕾ですがその上のは閉鎖花でしょうか、もう9月頃画からこれは見られますがその頃から閉鎖花になるのか開放花になるのか決まっているんでしょうか
3つの花が集まって一つの頭花となります、キク科らしい葯筒、その下に花糸が見えています
蜜が出ているようで蟻が来ています、やや暗い場所でブレブレ写真が多かったけどこういうときに限ってきれいに撮れている
花冠からやや突き出た葯筒、淡褐色で花粉はオレンジ色
花粉を押し出した後2裂した柱頭が出ています
ここにも変わり者がありました、開くはずの花が開いていません
まるで筒状花、先端はしっかり5裂している
これ以上開くようにも見えません
(2018年11月撮影)
寒くなると咲き始めるキッコウハグマ、ここはやや湿っぽい斜面、毎年安定して咲いてくれます
根生葉から長い花柄を伸ばして花を咲かせる、閉鎖花も多く秋の初めころから閉鎖花をつけているが蕾との違いが全く分かりません
一株はこんな感じ、根生葉の広がり具合は株によって大分違いがありますがこれはそれ程広がってない割には長い花柄を伸ばしている
頭花は1cm程、一つの花のように見えますが3つの小花からなります、一つの小花は5枚の花弁があり先端が外側に反る
開き始めたばかりの花、3つの小花からなるのが分かる、この頃は花弁はまだ偏っておらず開くに従って外側に移っていくんでしょうか
横から見ると花冠から蕊が突き出ている、葯筒から花粉が押し出されている
後から2裂した柱頭が出てくる、この頃葯筒の色が薄くなって雄しべとしての役割は終わっているようです、力を入れすぎてカメラを接近しすぎたせいかピンぼけ写真ばかりになってしまった
葯筒の下に細い花糸が見えている、3本なのかな、その間に太い花柱も見えている、奥に見えている水滴は蜜のようです、結構出しているな、蜜を見たのは初めて
果実もなっていましたがこれは閉鎖花からのもの、左のも綿毛が出始めていて閉鎖花のようです
冠毛には枝毛がある
葉が5角形でこれを亀の甲羅に見立てて亀甲、ハグマは白熊、花冠の裂片を飾りの白熊に見立てました
果実(2018年12月撮影)
頭花は3小花からなるので果実も3つ(右側のは別の頭花のもの)
痩果にはハッキリした縦の稜が入り上向きの毛も多く生える、痩果が付いている花托がごく小さい
痩果の長さは5mm程、結構毛だらけです
果実(2017年11月撮影)
すっかり綿毛となったキッコウハグマ、ここは花の数も多かったから綿毛も多い
まだ蕾のようなのも沢山残っていますがもう花期は終わっているのでこれは閉鎖花か綿毛を出す前の果実
頭花は3つの小花からなるので果実も当然3つ、冠毛には枝毛があります、別の記事で枝毛があるのは少数派と書いたけど結構あるな(^^;)
繊細な枝毛
痩果は長さ4mm程度、稜があり上向きの毛が生えている
冠毛(2022年12月撮影)
日が当たる場所で撮ってみました、程よく枯れて黄金色に輝いている(オーバー)
冠毛には枝毛がある、痩果にも毛が生えている、やはり風があまり吹かないような場所に生えるから枝毛があった方が有利なんでしょうか、その分重量が増え資源も必要になるデメリットもあるけどどちらが有利か環境次第なんでしょうね
写真的には枝毛があった方が撮り甲斐があります
更に拡大したいけどデジカメではこれが限度
芽生え(2023年5月撮影)
5月に見かけたキッコウハグマの若い株、葉の形が特徴的なので花が咲いていなくてもわかりやすい
側に更に小さな株がありました、でも3枚だけだけどこれは本葉
これも本葉だけ、中央部に丸まっているのがあるけどそれも本葉のようです
これは本葉と子葉のセット、子葉だけならわからないけど本葉があるからわかった
芽生え(2018年12月撮影)
これなんか1対の子葉のように見えますが
根本を見ると根が広がっています(因みにここは崖のような斜面)
横から見ると根から伸びています、多年草なのでこれは根からの芽生え、それにしても根が随分頑丈そう
このように対に生っているのは多くありました、でも画面右上に小さな芽生え
これは前年の根がなさそうで種子からの芽生えかな、以前撮った芽生えを見ても子葉の形が似ている気がする
芽生え(2014年2月撮影)
キッコウハグマは冬でも根生葉が緑の葉のまま残っているので芽生えを探すのが難しい。「芽生えハンドブック」にも載っていないので子葉の形もわからないし
でも探してみたらありました、本葉とははっきり違う子葉、これだな
楕円形の子葉、先端が僅かに凹んでいるような
他にもありました、こちらは子葉が対生していてこの方が普通と思われます。まだ第一葉だけの芽生えて間もない状態。ここは斜面なので屈まないで探すことが出来るのでその分楽

inserted by FC2 system