カラスビシャクサトイモ科ハンゲ属
(2021年5月撮影)
道端の斜面に咲いていたカラスハンゲ、明るすぎてモニタがよく見えず片方が視野から外れかけている(汗)、今まで見ていた場所はその後は生えてこずここも初めてでした
やはりカラスビシャクと言えばこの長い付属体ですね、外側は緑色ですが内側の方は黒紫色をしている
仏炎苞先端が付属体をしっかり抱え込んでいる
仏炎苞基部、片方は閉じていますが
もう一株の方は開いて雌花が見えています。マムシグサは雄花は開いて雌花は閉じていますがこちらは雌雄同株だから雌雄で違うこともなく時期がくると開いてくるんでしょうか
カットしてみました、上部に雄花、下部に雌花があります
雄花は付属体から出ているように見えます、葯に穴が開いてる。雌花との境目は随分括れている、かなり小さな昆虫が相手か
下部には雌花、仏炎苞から直接出ているようにも見えますが苞から雌しべが出るわけもなく付属体下部が苞と合着してそこから出ているのかもしれない。下の方に花粉が溜まっている
ラッキョウのような雌花、短い花柱と先端に小さな突起のような柱頭があります
二又に別れた葉の付け根にムカゴ、今まで見てなかったからこれを見てみたかった
葉身付け根にもムカゴ
花茎付け根にもムカゴ、あちこちにつけています
葉は3小葉、よく似たオオハンゲは深裂で基部が分離していません
(2020年7月撮影)
4年ぶりに見かけたカラスビシャク、前から探していたのでこの日一番嬉しかったかも(笑)、以前見かけていた場所はその後継続して生えてこないんですよ。希少でもその場所に行けば必ず見つかる花より全く予想外に見つかる方が嬉しいかも
生えていたのはこの一株だけ、なんでここに生えていた
仏炎苞から伸びる付属体、普通は仏炎苞先端が支えるように伸びるのですがこれは外れている
仏炎苞付け根に穴、マムシグサよりハッキリ開いていて中に花が見えています
そんなに珍しい花でもないので次に見つけたらカットしようと思っていたので当然カット、でも既にやっていた(汗)
雌雄異花でこれは雄花、付属体基部を取り囲むようについています
これが雄しべなんでしょうか、花粉がついているような
雄花序と雌花序の間に仏炎苞がくびれて突き出ています、雌花序に行った昆虫が引き返さないようにしている工夫、雌花序の方に昆虫を誘う魅力があるんでしょうか
こちらは雌花序、雄花序に比べてわかりやすい。仏炎苞から直接ではなく花軸のような膨らみがあってそこから出ているようです
まるでラッキョウのような子房、短い花柱と先端に小さな柱頭がある
葉は3小葉、ムカゴができるそうだが確認できなかった
3小葉が完全に離れています、よく似たオオハンゲは基部でくっついている
(2016年5月撮影)
道端にまとまって咲いていたカラスビシャク
長い茎を伸ばして仏炎苞を付け更に付属体を伸ばしている姿はまるで蛇のコブラのよう
同じ仏炎苞でもマムシグサの仲間は開口部が上向きですがこちらは横向き、まさしく柄杓ですね。カラスはなんでだろ、付属体の黒から来ているのかな
仏炎苞を開いてみました。黒い付属体の下に雄花序、更に下に雌花序があリます。仲間のオオハンゲと同じですね
雄花序は葯ばかり見えているんでしょうか、雄花にはとても見えません
雌花はトックリのようでなんとも可愛い。花の軸に対して非対称につくというのが面白い
3小葉の葉、基部までしっかり分離していますがオオハンゲは基部がくっついています(正確には単葉3深裂)。葉柄下部にムカゴがあるそうですが今年も撮り忘れた
(2015年5月撮影)
何株もまとまって生えていたカラスビシャク
まるで蛇が鎌首をもたげ舌を伸ばしているようです
仏炎苞も細長い上に付属体も長くて全体像を写すのが難しい
分かりにくいですが仏炎苞の縁に微毛が生えています。付属体の外側は緑色だが内側は黒紫色、この役割は何なんでしょうね
三小葉の基部は離れている、オオハンゲは基部がくっつく
(2014年6月撮影)
畑の一角に咲いていた初めてのカラスビシャク。実はオオハンゲを見つける直前にこれを見つけた、どちらとも前から探していたけど重なる時は重なるもんだ
仏炎苞から長い付属体を伸ばしています
これを柄杓に例えたんでしょうね
仏炎苞の外側に出た部分は緑色だが内側は濃い褐色、仏炎苞先端が付属体を抱いて支えているようです
仏炎苞背後から。付属体がなんの為にあるのか分からないけどこれがないと花としては地味だな
本来三小葉ですが幼株では単葉のこともあるとか、下側の小葉が伸び始めています。葉柄にムカゴが出来るそうで次の機会に観察しなくては

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