カナムグラアサ科カラハナソウ属 芽生え
果実・種子
(2019年9月撮影)
オオブタクサ(画面右下辺り)と一緒に咲いていたカナムグラ、序でに撮ってみました
ツリー状に花序を付ける、雌雄があるのは覚えていたけど久しぶりだったので異株だったか異花だったかすっかり忘れてた(汗)、これは異株で雌株は見当たらなかった
これは雄花、花被片が5裂、雄しべは5本、短い花糸に長い葯、これは咲き始めたばかりのようで花被片は薄緑、葯は黄色
時間が経つとだんだん褐色を帯びてきます、花被片に毛が多く生えている
花序軸は四角く稜に下向きの棘が生えている、微毛も生えているようだ
葉は対生し掌状に5−7裂する
葉柄基部に托葉がある。葉柄にも下向きの棘、茎にも棘がありこれを見ると上向きのように見える。でも下向きのはず、葉柄の向きから画面上が茎の上側だと思ったが下向きに伸びていたのかもしれない
葉柄上部にも棘がある、でも最上部から葉の裏の脈上にかけて生えているのは毛のようです、向きも上向き
主脈だけでなく側脈や細脈にも毛が生えている
雌株(2007年9月撮影)
雌雄異株でこれは雌花、ぶら下がるように咲いている
雌しべの柱頭かな
出来たばかりの実でしょうか
雄株
こちらは雄花、ツリー状に小さな花を付けている
下向きに咲いて雄しべをぶら下げている
雄株(2006年9月撮影)
藪の中から雄花がクリスマスツリーのように突き出ています。 百人一首に出てくるヤエムグラはカナムグラのことだそうで確かにこんなのが家の庭に生えているとわびしくなるかも
雄花正面拡大。花弁まで毛が生えていてまるで萼みたい
花弁と雄しべだけのシンプルな構造
雌株
雌花。ビールに使うホップと同じ属でやはり似てますね
苺に似た葉。茎にも棘のような剛毛が下向きに沢山生えていて何にでもからみついて成長します
芽生え(2022年1月撮影)
芽生えを撮るきっかけとなったカナムグラ、本葉と子葉の違いがはっきりしている上に本葉が伸びてきても子葉も割と長く残っています
本葉が出始めたばかりの株
本葉だけの株、右下のは多分フラサバソウ
別の場所、草刈りされて土壌が露出していた場所にカナムグラが一斉に芽生えていました、草刈りされなかったらまだ眠っていたでしょう
割と最近芽生えてきたようで本葉が出ていたのはあまりなく子葉ばかりのが多かった
クルリンした葉、最初は正体が分からなかったのですが
少し解いてみるとやはりカナムグラでした
更に果皮が残っているのもありました、ピントが合ってませんがカナムグラで間違いないようです
芽生え(2012年3月撮影)
全く違う葉が出ているので2種類の草かと思ったけど本葉と子葉の違いでした
確かに子葉の間から本葉が出ています
よく行く近所の公園なので植物自体はきっと見ていると思って調べてみたらカナムグラでした
果実・種子(2020年11月撮影)
カラカラに乾いて枯れた状態になっているカナムグラ
茶色いのは枯れた苞、左側で黄褐色の果実が顔を覗かせています
取り出してみました、痩果で大きさ4mm程、右側のが果皮がとれて種子がむき出しになっています、少し小さいですがこれは偶々で果実と殆ど大きさは変わりません
果皮に複雑な斑紋があります、先端に花柱の跡が残っている
球形かと思ったらやや扁平で稜がありました
種子には斑紋がないけどやはり稜があります
果実・種子(2017年11月撮影)
カナムグラは普通に見られるのでパスすることが多いですがこれは黄褐色の果実らしきものが見えていたので撮ってみました
周りの黒く枯れているのは苞でそれに包まれて果実があります
苞が無くなって裸の状態のもありました、大きさ4,5mm程、突起は花柱の跡でしょうか、表面に模様が見えています
例によって葉の上に幾つかばら撒いてみました、黒いのは腐っているのかと思いましたがこれが完熟状態、他のはまだ未熟で種子は柔らかかった、熟するに連れて色が濃くなっていくのが分かります
右が果実で左が種子、殆ど果皮だけで種子は僅かに小さい程度、特に模様も突起もなさそうです

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